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テラーノベル(Teller Novel)
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「日本ッッッ!どこだッッッ!日本ッッッ!!」


探す声


「どこにッッッ…….何処に居るのですかッッッ

あにうぇッッッ…….」


悲しむ声


嗚呼


自分は愛されている


そう感じられる唯一の方法


でも、これでも愛されていると感じれない


愛して欲しい、


必要として欲しい、


好きでいて欲しい


でも、あなたを好きにはなれないと、気づいて欲しい









「良かったッッッ、良かったッッッ、もうッッッ

いなく、ならないでくれ  ッッ…….たのむッ」


弱々しい声

アジア最強などと喚いてはずなのに


「わたしのッッッわたしのせいなのぉッッッ、

私がいつもッッッ迷惑かけるからぁッッッ、 」


嫌悪感を覚えるような、

約束したことも守らないこの子の声


「な、何がダメだった…….?

お、お兄ちゃんッッッ、ダメなところ治すからッッッ…….お願いッッッ…….もう、ッッッ」ビクビク


絶え絶えの声、怯えながら発するその声

“お兄ちゃん”自分の中で一番嫌いな言葉


「お父さんが悪いの…….?

お父さんがッッッお父さんが、頼りないからッッッ?」


自分の親、そんなこと、信じたくもないくらい、 頼りない、“もうどこにも行くな”そんな、 恐怖交じりの汚い声


「…….ぃかないで…….何処にも、行かなくていいから、…….」


小さく、聞にくい嫌な声、自分を虐げるあなたがそんな弱々しい声を上げるただ一瞬の一時


『はい、もうこのような皆様に迷惑になるようなことはしません』


自分の声、ロボットのように教えられたことしか発せれない自分の中で一番嫌いで、汚い声






いつしか、自分は、声を出さなくなった











『汚いッッッ汚い汚い汚いッッッ

なんでこんな力があるのッッッ?!

やだッッッやだよぉッッッ、…….なんでッッッ

声なんてッッッ声なんていらなッッッ…….』





声なんて、要らなかった

いや、なくてよかった



これで、みんなに心配されることが増えたから

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