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雰囲気だけ。

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神で有る為。

♥

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2024年04月25日

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「さあ皆の衆。我が神を讃えよ」

     

私の信者皆が私に向かって頭を下げて、

    

まるで、私が全てだと言うような、

    

この感じがとても嫌いだ。

     

最初から、神だろうと、信者だろうと、

   

人間は人間で、皆、立場は一緒だろうに。

   

神だった父を受け継いだ私が、神な訳あるまい。

    

私の父も、その上の祖父も、

   

本当の神ではないだろうに。

   

期待は応えるものだ。裏切るものではない。

   

だけれど、今の私、これは裏切りだ。

   

期待を踏んで、裏切っている。

   

それに気付かず神だと私を崇める信者が、

   

素直で愛らしい反面、阿保らしく馬鹿らしいと思う。

   

こんな気持ちになってまで信者を見届ける私が、

   

本当に阿保で馬鹿で、信者だれの目を見れない程だ。

   

なんて、これも信者を裏切る事となるのか。

   

すまない、すまないよ、本当に。

     

私は、君達が思っているより、

   

ずっと、遥かに、酷くて醜い奴なんだ。

    

嗚呼、嗚呼私の素直で愛らしい信者達よ。

    

私なんかより、ずっと君達の方が神なのだ。

    

君達は神とも分からない、

    

たかが庶民を神だと心から信じて、

    

まるで、当たり前のように私を崇めている。

    

そんなに素直で愛らしい君達の方が、

     

ずっと神のように儚げで、素敵だろうに。

    

いや、本当に、こう考えていたら、

     

本当に可哀想で、本当に哀れだ。

    

私が信者皆の幻想を、思い込みの幕を閉じなければ。

    

私が子をつくる前、まさに今、

     

ここで幻想の話を閉じよう。

    

だって、私が今命を落とせば、 信者にとって

     

神である私の新たな神、なんて子は存在しなく、

     

皆が信じる新たな神、庶民はもう居なくなる訳だ。

    

そうとなれば話は早い。

     

      

    

私は最後まで、

      

信者の為に、

    

神として、

   

自分自身を投げ捨て、

   

皆の神であるとするさ。

この作品はいかがでしたか?

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コメント

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ユーザー

今回もめちゃくちゃ良かったです!!!! あー…神として崇められてたんですね。 でも、神じゃないですもんね。 本当の神様はここには居らず、 この世界に立ってませんもんね… まぁ…次回も楽しみに待ってます!!!!

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