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第6話ピアノの音色(tn.ut.話だけgr)

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2023年08月14日

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ピアノ、

一人、此処では珍しい静かな場所、此処は入ってはいけない場所、

優しく笑う、彼奴しか入ってはいけない場所

『彼奴…、またピアノ弾いてくれんかな』

そうは言うが、彼奴は俺にアイツらの世話を任せて、指導者にさせて…そのまま帰ってこない

アイツらも寂しがっとるから、…はよ

『…帰ってこいや、…あほ』

ピアノの椅子に腰掛け、彼奴と同じように弾く

『っ、…』

1つ音色が消えた場所、彼奴が弾く時だけはその音色は奏でられる

「トン氏、」

後ろを振り返ると、彼に似た鬱がいた、

鬱はええよなぁ、…彼に似ているから

おれは、似ても似つかないから、……

『なんやねん、…大先生』

「その音色はな、…こう弾くねん」

彼は、優しく優しく押した、

その時音色は奏でられる

『っ、…そう弾くんや…』

「そーやで、…あと、とんちに嬉しい情報や」

『ん、?』











「彼奴帰ってくるってよ」











彼のピアノを聞けるのは、そう遠く無いかも知れない

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