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テラーノベル(Teller Novel)
Blue Spring

Blue Spring

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3

2 weeks

♥

30

2024年04月07日

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入学してから2週間が過ぎた頃、

私たちはようやく学校に慣れてきた。


美羽 「おはよう」

由梨 「おはよ!」

菜乃佳 「皆、おはよう」

桜 「おはよー」


高校になって、給食からお弁当に変わり、

食べる人も自由になった。

そこで、席が近かった私たちは、一緒に

食べるようになり自然と仲良くなった。



明後日、高校生活で最初のイベントが

ある。

初めて学校の外に出て活動する研修だ。

今は、その班活動の計画を立てている

授業の最中である。

班員は男女合わせて8人。

席が近い私たちは、たまたま同じ班に

なることができた。


美羽 「研修、楽しみだね」

菜乃佳 「うんっ」

海斗 「自転車レンタルできるらしいよ」

由梨 「え、いいじゃん!」

桜 「お昼、ここのお店とかどう?」

美羽 「美味しそう」

莉久 「じゃあ、俺、計画表書こうか?」

桜 「ありがとう!助かるー」

莉久 「お店の名前、なんだっけ?」

桜 「えっと───」



《キーンコーンカーンコーン》

学校の帰り道、私たちは他愛のない話を

しながら一緒に帰る。



 「最近さ、莉久くんのことが気になってるんだよね」

由梨 「え!そうなの?」

桜 「わかる。莉久くん、かっこいいよね」

美羽 「だよね!」

桜 「私も気になる人いる」

美羽 「誰?」

桜 「2組の鈴木くん」

由梨 「あ、わかるかも」

桜 「え、わかる!?」

由梨 「うん!」

美羽 「ねぇ、菜乃は気になる人とかいないの?」

菜乃佳 「んー、いないかな」

由梨 「菜乃の好きな人の話、今まで聞いたことないかも」

桜 「そうなの?」



家に帰って、ベッドに寝転がる。

菜乃佳 「好きな人か…」

─ 今まで考えたことなかったかも


私は、人生で1度も恋をしたことがない。

そんな私は、恋愛とは全く縁のないもの

だと思っていた。

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