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僕はわっちとシた後
直ぐに意識を手放してしまったみたい、
あんまりよく覚えてない…
顔を上げるとすっごく近くに
わっちの顔があった
「あ、起きた?」
優しいわっちの声
ちょっとぼうっとしていたから
「ぅん、」
と短く返した。
と、ふとドラムの優しい音色に気づく
くるりと寝返りを打って
顔を上げるととしちゃんが椅子に座って
化粧直しのドラムを叩いていた。
時刻は夕方
ドラムの音色に
心地よさを覚えた
ぎゅむ、
と背中に温かな感触がした
わっちにそのまま抱きしめられる
「亮介、可愛い寝顔してた」
なんて笑いながら言うわっち
「……そんなこと、ない」
恥ずかしくて
言葉が途切れ途切れになってしまう
ふふ、とわっちは笑って
「ね、”手取り足取り”の程度は分かった?」
と俺に聞く
「ぁ、忘れ……てた………(笑)」
そう、俺はあまりの出来事に
一番知りたかった”手取り足取り”の程度のことを
あろうことか忘れていたのだ
ドラムを叩いていたとしちゃんと
ぼくを抱きしめてたわっちが
同時に吹き出した
「うきちゃん、こんなこと言うのもあれなんだけどさ、 アホだね(笑)」
ととしちゃん
「うきちゃんさぁ……あはは!アホだわ!」
とわっち
「な……!二人が、二人があんなこと……するか、ら、いけないんだろ、!…」
俺は自分でそう呟いて
とても恥ずかしくなった
そう、あんなこと。は夢じゃないのだ
「分かんなかったならもう一回”あんなこと”する?」
わっちが意地悪な顔でそう言った
としちゃんもくすくす笑いながら
「”あんなこと”ねぇ、」
なんていじわるに笑う
俺は恥ずかしさを隠す為に
「おれだって、ちゃんと学んだこと…あるから」
と切り出した
意外!とまさしくそんな風な顔をして
ぼくを見る二人に
「”口は災いの元”って分かったもん」
と、言葉を投げた
二人は顔を見合わせて
それから盛大に吹き出した
「はいはい、良かったねー。あーもう可愛い可愛い、」
と馬鹿にするとしちゃん
「あはは!もう、本当にさすがだわ、うきちゃん!」
と、これまた馬鹿にしたようなわっち
僕は
むっ、として布団に潜った
布団の上からまたわっちが抱きしめたらしい
ぎゅむと温かくなった
「な……に、」
「んーん、可愛いなぁと思って、」
わっちが言ってるのを聞いてたら
いきなり身体の上が重くなった
「んゎあ!?」
「二人が楽しそうだったから、おいらも混ぜて(笑)」
どうやらとしちゃんも俺の上に
乗っかったらしい
ちょっと苦しくて布団から顔を出した
目が合うぼく達3人
自然に誰からともなく
ふふ、と笑う
何だか色々な事が
沢山起きた
普通ならあり得ない事だらけ、
でもそんな嫌じゃないのは
多分、他でもなく
わっちもとしちゃんも大好きだからだ。