「おじいちゃん、愛人さん多すぎ。サイテー」
クーパーの助手席で、あたしはようかいねこをもちもちしながら言った。
何だかまだ色っぽい化粧の匂いがまとわりついている気がする。
「独り身が長いですからね、オヤジも」
「あんなに何人もと付き合う必要なくない?」
「別に誰とも本気じゃありませんよ、オヤジは。相手も承知の上です」
ハンドルをさばきながらさらりと朱虎が言った。
「オヤジが大事なのはお嬢だけですよ」
「その流れで大事って言われても全然嬉しくないんだけど」
オトナって感じだけど、分かりたくない。
「それに比べて斯波さんって絶対女遊びとかしなさそう、おじいちゃんと違って」
「……まあ、斯波の兄貴はしないですね」
「朱虎は何人彼女がい*****************
************
*****
****************
*****************************
*******************
*******************
***************************
コメント
1件