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前回までのあらすじ:僕(佐原)はまさに絶体絶命である!とある一人のスカイ・キーパーが「前を見てみろ」と最後に言った。前を見てみると、スカイ・キーパーの大群が!!さあ、どうする!
僕はつい、
(やっべぇ…絶体絶命だよ…)
と思ってしまった。
スカイ・キーパーは言う。
「おりゃ、大群を前にして何も出来ないのか小僧!!」
「いや、僕には夢力のついた剣があるんだぞ!!この剣に適うとでも思っているのか!!」
【ここで、解説!!夢力とは、魔法の様な物である。魔法の原理はよく分からない。だが夢力の原理はハッキリしている!それは夢の世界という物は何でもありのカオスな世界であるから、何でも出来るのである!!】
「じゃ、我等と一戦交えるかな。」
「望む所だ!!敵軍どもよ!!」
「戦闘開始じゃーい!全軍突撃ー!!」
「やっぱちょい待ち…」
「!?」
ごめんよ、敵軍共。
「1つだけ要求を呑んでもらってもいいか?」
「いいけども…」
「助っ人を1人連れて来る」
「精々1人だろ、構わんぞ」
よし、旅人さんに連絡しよう。
「もしもし?旅人さん?」
「どうした?佐原よ。」
「絶体絶命なんです」
「自分でやってくれない?」
「イヤ、敵が大量にいるんですよ、マジで助けて下さいお願いします。」
「そこまで言うなら…俺の知り合いにめっちゃ強い奴がいるんだよ、そいつが今から行くから。」
「了解、了解!!All right!」
「その調子だ、そいつが着くまで待っとけよ!!」
「はい!」
良かった…
とは言ったものの…ここまで来れるのか?助っ人さんは…ここは上空10万mもある天海だぞ…
いきなり声が!!
「今、参ったぞ!!」
!!来たかな?
「もしかして貴方が、旅人さんが言ってた助っ人ですか!?」
「そう。我の名前は椿 春之助(つばき しゅんのすけ)、古からのとある剣士であるぞ!!」
「って言っても何処から来たんですか?それを第一に知っておかないと分からないのですよ!」
「我は元々、江戸という所に住んでおったのだ。」
「え、江戸!?東京じゃなくて?」
「東京は今の名前であろう、我が江戸におったのは350年程前だぞ!!」
「350年!?にしては若く見えますが…」
「我は剣の修行を毎日欠かさずしておった。一人前の剣士を目指す為にな。でもそれは突然訪れた。とある時に、いつも通りに寝たのだ。そうすると何故か魂が夢の世界に吸い取られていった。死んで肉体だけが現世に残ったのだ。普通人間は死んだら冥界やら天国やら地獄に行くはずなのだと思っていた。でも我は死んで初めて知った。そんな世界は無くて、人生で何回でも見た事のある夢という世界に辿り着くことを。かつて散っていった仲間達にも出逢えた。それからは剣術の修行をしながら仲間達と伸び伸びと暮らしておった。その間に350年もの年月が流れたらしいな…」
「貴方は今どこに住んでおられるのですか?」
「地下に造られた新京という街に住んでおる。新京は日本の町そっくりだよ、本当に。住宅もそっくり、四季もありゃ、桜もある。江戸の街を思い出させてくれる…」
「そうなんですね、それならば今度伺いたいと思っているのですが、よろしいでしょうか?」
「いいぞよ。但し、私達がこの戦いを終わらせない事には平安は訪れないのだ。それ迄は待っておけ。」
「じゃあ、そろそろ闘いましょうかね。」
続く