前話のらう視点で、セリフなどがお互いに言ったと思っている言葉になってたりするので、
二画面推奨です。
ラウールside
もう六年も前の事だ。
僕のバースがアルファとわかって、メンバーには報告しておこうと思い
安易に康二君に伝えてしまったことがある
「こーじくんっ」(小声)
「なんや、ラウールっ笑」気さくな笑顔で返してくる康二くん、
「俺のバースね、アルファだったんだっ!照君やみんなに報告したほうがいいかn…」
こうじくんのかおがあおかったんだ。
「ヒッ…ラウ…アルファだったんやぁ…ほうか、はは…」
「こうじk」 どうしよ、なんで
康二君がぼろっと涙をこぼし震え始めた。それと同時に叫び出したんだ。
「蓮!蓮!!たすけて…蓮!いやや!うあああああ」
耳を押さえながら叫ぶ康二君が異様で、怖くて、ただ茫然と彼を見ていた。
「康二?!康二…ッ」めめが走ってきて康二君を僕から遠ざけるように抱きしめ抱える。
「康二…大丈夫、俺だぞ、蓮だぞ…」焦りに曇った顔で必死に康二君を撫でている…
楽屋にいたのはこの3人と照君だけで、照君が何か言いながらこっちに走ってきた。
「おい!ラウール!おまえこじになニシたajdudbfk」
「ラウール?ラウールきこエテルjaucyrorn?」
あ、わかんない。なにいってんだろ、みんな…わかんな
ぁ
頬にピリッと痛みが走った瞬間、パァンと楽屋に音が響き渡った。
「ラウール、落ち着け。康二は大丈夫だから。
目黒も、焦ってラウールを責め立てるんじゃない。康二のパートナーだろ?」
照君の声がすっと頭に入ってくる
「叩いて、ごめんな」優しく僕の頭を撫でてくれた
「何があったか、教えて?」優しい声だった。
…
「話してくれてありがとう、バースがわかったんだな、アルファか、すごいじゃないか。」
クシャッと笑いかけられ僕も思わず頬が緩む。
「じゃあ尚更、話さないといけないことg」
「おはようピーマンでありまァっす!!」
金色のふわふわ髪の彼がドアを勢い良く開け放った。と同時に、
「佐久間げんきだね〜わら おはよー」と、また1人入ってきた。
その後のことははっきりとは覚えていないが、メンバー全員に僕のバースが告げられ、皆それぞれの反応を聞いた…気がする。
その時初めてみんなのバースを知った。
そして照君とめめからは康二君にアルファへのトラウマがあることを告げられた。それ以来めめ以外のアルファには怯え気味で、意識するとパニックになりやすいんだそうだ。
正直よくわかんなかった。
でも、めめにあんな顔で睨まれたのは初めてで、怖かったのは覚えてる。
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3年ほどたち、それぞれのメンバーとも、あのことも忘れてきた頃のこと、
ダンススタジオで佐久間君が1人でぼんやりしていたので話しかけてみた。
3年前の事以来、オメガは苦手で、ベータの彼には安心感を覚えてしまう。
「ぷひゅう〜もうだめだぁ」 かわいいな
「佐久間くんっ!何がダメなの?」 つむじくるくるだ…
「んあ?えっとね、佐久間さんの嫁がガチャで出なくて萎えてるんだぁ…」
あれ?佐久間君の嫁ってゲーム系のキャラにいたっけ?
「アハハッ佐久間君いっつも推しのことばっか!」
「推しじゃない…✨嫁だッ!」 まあいっか
「変わんないじゃーん、ンフフ」 かわいいな
あれ、急に黙っちゃった…顔見たいな
「佐久間君?」彼の顔を覗き込んでみる。
「ぁ」と、か弱い声が聞こえたと同時に彼は泣き出した。
まただ。と思った
康二君が泣き出したあの日が脳裏に蘇る。
「さっ佐久間君?!大丈夫?体調悪い?あっ疲れちゃった?えっとえっと…」
まだ何も言わない、どうしよう。
「ふっかさんとか呼んでこようk」
「アハハッごめんごめんw目にゴミが入っちゃってさ!ww」
苦しそうな顔で言うもんだから、ひどく哀しい気持ちになった。
「ちょっくら洗ってくるわ〜w」
どうしよどうしよどうしよどうsぢしdhぢfkあああもう!、
「佐くまクん!」
裏返った声で叫んで、ただ彼を後ろから抱きしめてみた。
そしたら僕が思ってるよりもずっっと彼は小さくて、固くて強い背中だった。
ぼろぼろと涙をこぼしながら彼は言った
「にゃっらうーるぅどっした…の?ハァ…ハァ」
明らかに限界だった。
「あのね、佐久間君のこと1人にしたくなかったの、ごめん」
佐久間君は動かない
後ろでふっかさんと照君の声がする
佐久間君が倒れ込むように座り込み、驚いて僕もかがむ。
「さくまk
その時、何かが落ちた音がスタジオに響いた
気づけば胸ぐらを掴まれ、僕は初めてのキスを奪われていたんだ
なんだか僕は、
fin.
続きは他のカプ書いたら書きます。
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