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ngsr。振り回されるセラ。
『セラ夫〜。私、帰りますねぇ。』
君の変わり果てた姿を見て、失望でも無いが、
前の様に人生に色が無くなった気がする。
結局、この人生に色を付けるのも消すのも、
君なんだね。
だけど、そんな君にもまだ恋愛感情がある
俺は異常なのだろうか。
きっと、今もこの先も、愛しているのは
形だけ、俺だけ。
「ッ…うん」
『次、何時にします?』
「あのさッ…その事なんだけどッ。」
『セラ、手広げて。』
「え?」
チャラン
「…ッは?」
ガチャッ
『じゃあね。』
そう言って手を振る君の姿は、
笑っているのに儚げで。
君の目を細める笑い方は、
涙を堪える様で。
俺は、
「惜しい人を逃した」
そうとしか思えなかった。
実際、彼も俺の気持ちを汲んで、
この行動をしてくれた訳だし。
後から「可哀想」だとか、
「申し訳ない」だとか、「失敗した」
なんて、何時でも言えるんだよ。
この言葉をフォローしてくれる君が居なくなった今
俺は、後悔してるよ。