ある日、
キオク「お父さ______、え?」
な、んで、、
お父さ、ん、、
お巡りさんに、、つかまっ、、て、、
お父さん「離せ!! 俺はなんもしてねぇぞ!!」
警察「いい加減、認めてください! 娘さんを虐待していたんでしょう?!」
お父さん「うるせぇ!!」
爆豪「キオクッッッ!!」
と言って、勝己がアタシに抱きついて来た。
キオク「勝、、己、、?」
爆豪「俺が、、警察に伝えたッ、お前がっ、虐待受けてるって、、」
キオク「なんで、、そんなこと知って、、」
爆豪「俺が、お前のことで気づかなかったことあったか?」
キオク「ッッッッ!!」
キオク「勝己ッッ!!」
泣きながら、勝己に抱きついた。
その日は、一日中わんわん泣いた。
光己さんに、一日お世話になった。
光己さんも、勝さんも、勝己もアタシを認めてくれた。
受け入れてくれた。
幸せだった。
こんな幸せがいつまでも続くといいな。
そんなアタシの願いは虚しく消えた。
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警察「キオクちゃん、君が施設送りになる事が決まったよ」
キオク「え……?」
いやだ、、
勝己たちと、、離れたくないっ、、、
キオク「いや、行きたく無い、、」
警察「でも、安心して、暮らせる所だよ?」
キオク「え…?」
安心して暮らせる。
夢のようだった。
キオク「行く…..」
警察「…そっか」
お巡りさんの手を引いて、施設へと向かった。
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キオク「…ここ?」
警察「うん、ここだよ」
オシャレな門に、お城の様な大きい施設。
ここなら、幸せに暮らせる。
アタシの頼りない本能がそう言っていた。
施設の人「君がキオクちゃんかな?」
キオク「あぅ、はい、、」
あ警察「じゃあね、キオクちゃん」
キオク「う、ん」
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施設の人「私の名は、『天鬼 凶ノ助』(あまぎ きょうのすけ)って言うんだ。
これからよろしくね」
キオク「宜しく、お願いします」
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子供たち「あ、新人が来たよ」
子供たち「どんな目に遭わされるんだろ」
天鬼「うるさい! 静かにしろっ!!」
子供たち「ヒッ、、すいません、、」
アタシは一瞬にして分かった。
ここでは、死よりも辛いことが待ってる。
そう思うのに、時間は要らなかった。
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天鬼「早く動けッッ!! さもなければ殺すぞッッ!!!」
子供たち「ヒッ、ウッ、、すいません、、っ!」
身体が痛い。
叩かれたところがヒリヒリする。
部屋は、檻のようで1人ひとり鎖で繋がれている。
窓の代わりの小さな檻からは、月の光が入っている。
夏でも、氷のように部屋は冷たかった。
埃まみれで、よく、『ケホッ、ケホッ、、』と咳をする。
服の生地はボロボロで、汚れで汚くなっている。
ベットも無ければ、毛布も無い。
何もない部屋でただ1人、氷のように冷たい冷気を放つだけだった。
キオク「勝己に会いたい、、」
1人の部屋でぽつりとその一言を呟いた。
____もう、何も考えたくない、
シニタイ。
コメント
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施設の事 警察が嘘をついてるの? 警察は知らなかったの?