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テラーノベル(Teller Novel)
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はい、どうも作者です。最終話を書き始めました〜。朝起きて気づいたらコメントが来ててクソ嬉しいです!はい、では剣持刀也の病み、闇です。今回は自殺表現ありとなっておりますので、お気をつけください。そして、私の大好きなバッドエンドとなります。では、前置きが長くなっても大変なだけなので、行ってらっしゃい。








「」剣持、他のライバー、スタッフ

『』コメント

() 剣持の心の中








「とやさん!!」


バンッという大きな音と共に、僕の居る廃ビルの屋上のドアが開いた。

そして、僕もみんなの表情を見ようと振り返る。


「もちさん、何してんすか、?」


甲斐田くんが僕を泣きそうな顔をしながら見つめる。


「あはっ、その顔、いいですね♡」


先ほどと同じように酷く狂っている顔で笑いながら、僕は甲斐田くんの顔を見る。

甲斐田くんと入って来たのは不破くん、社長、ガッくんの3人だ。


「何がしたいんだよ、?剣持、。」


不破くんが警戒するような目つきで僕に言う。


「んえ?僕は教祖としての役割を果たしたい、それだけですよ。」

「とやさん、いいから、取り敢えずこっち来てくださいよ、。 」


ガッくんが冷や汗を流しながら言う。


「そうです、剣持さん。危険です、。やめて、ください、、 。」


そして社長も続いて声を上げた。

(社長が辞めてって言ったのに、僕の心配するんだ?、、でも、)


「…あの、まだ僕話してるんですけど。」


僕が皆んなを睨みそう言うと、一拍置いて不破くんが口を開いた。


「、先にもちさんがやったんじゃないっすか…」


それは、なぜお前が悪いのにこちらを睨むんだと言っているように感じた。


「…ふふ、にしては顔がおかしいですよ?不破くん。」

「、は?」


彼は驚いたように顔を上げた。


「だって、怒りと動揺の他に、悲しみも入ってますよね?…とってもいい表情ですが♡」

「っ、…」


不破くんははっとしたように顔を伏せた。


「あれ、そんなにそっぽ向かなくてもいいのに、、。……にしても、皆んな馬鹿ですね、散々自分がやったとややこしくした僕が言ってもあれですが、」

「…?何がですか、?」

「だって、まだ僕がやったと思ってるんでしょう?あのスタッフのこと。」


「、!!」


それを口にすると小さな人影が動いた。


「あれっ?居たんですか、静香さん。」

「!、なんで、私の名前を、?」


そう言ってスタッフ、静香さんは出て来た。


「なんでって、スタッフの名前くらいわかりますよ。ただでさえ他のスタッフさんが噂してますし。」

「っ、その事はいいです、。ですが、なぜ私を殴り、切ったことを嘘だなんて、」


下手な演技だなぁと思いつつも、僕は笑った。


「あっはは、…だって、実際そうじゃないですか、僕はやってませんし。あの時認めたのも”剣持刀也”に皆さんの目を向けさせるためですからね?」

「は、、?」


一番驚いているのは不破くんだ。と言っても、皆んなびっくりしてるけど。


「…んで、、、?」

「?、なんですか?」

「なんでなのよ!!!」

「っ、す、スタッフさん、?」

思わず甲斐田くんが声を上げる。


(うるさいなあ、)


皆んながスタッフに注目するなか、僕は一人夜空を見上げる。

(月が、綺麗だな、)


「元はと言えばアンタが悪いんじゃない!!アンタがチヤホヤされるのが気に食わないのよ!ただの高校生のくせに、もう人生成功して!!上手く行ったと思ったのに!!こんなのじゃ、まるで、アンタの手のひらで転がされてたみたいじゃない!!!」


本当に馬鹿だなと、その言葉しか出てこない。


「…はぁ?本当に、、馬鹿ですね。」


僕は視線をスタッフに戻し、話を続けた。


「…この際もう全部話しちゃいましょっか、貴方も含め、ガッくんも、甲斐田くんも、社長も、不破くんも、全員僕の手のひらの上でしたよ?」

「っ、 とやさん、?」


雰囲気が一変した僕に、戸惑いの皆が表情を向ける。


「僕が虚空教という宗教の教祖をやっているのは知っているでしょう?…“死ぬのは虚空に帰る事であり、怖いものではない。寧ろ生まれたところへ帰るだけだ”僕はこの文の通り、虚空に帰りたいんですよ。早くとか、そんなんじゃなく、僕なりの最高の舞台で、最高の台本で!! 」


僕は飛び降りる方向を向きながらスマホを片手に持ち、両腕を広げる。

そして、腕をゆっくり下ろし、振り返って言った。


「そのために、僕は貴方達を利用した。ただそれだけのことです。」


にっこり笑って呟く。

皆んなの表情は、それはそれは滑稽だった。


(僕自身の手でこんなに素晴らしい表情をしてくれるなんて、♡)


「…それでは、そろそろ飛びますか、」

「っとやさん、!」


そう言うと、ガッくんが手を伸ばして走って来た。

そしてそれを見ながら、僕は後ろへ足を引いた。


「っ、もちさん!!」





僕は今、落ちてる。今までにないほどコメント欄が速く動いているのを見ながら。


『刀也、?うそ、やめろ、!!! 』

『顎、やだよ、?まだ配信みたいよお、』

『おい、がち、?落ちてる、、??』


「ははっ、最後くらい、好きって言ってくださいよ。」


そんなありふれたセリフを吐き、コメントを見る。すると、一つのコメントが目に止まった。


『剣持、大好きだぞ、』


「っ、」


僕は、無意識に口を開いた。


「もうちょっと、配信すれば良かったかな、」


そして自分の頭の潰れる音と共に意識が飛んだ。










⁇⁇⁇⁇???


おや、こんな時間に、珍しい、、。

いや、この時間だからなんですかね?


「っ、ぇ、…」


僕は真っ暗な空間の中、数人の倒れている人を見て、一人足を止めた。


「、、おかえりなさい、みんな、。」









おかえりなさい。作者です。

わかりましたかね?

最後のシーンは、剣持が死んで教祖として虚空で仕事をしていると、皆んな、(ろふまおと伏見ガクを見つけたと言う設定にしておく)ということなんですが、いわゆる後追い自殺ですね。

それと、剣持が飛ぶ前のもちさん!と言う言葉、あれは、不破くんが言ってたらいいなぁという私の妄想です。

いやぁ、初めてにしては性癖詰め込みすぎたかなと思ってますが、感動ラストで全部掻っ攫っていきましたw

はい、ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございました。これからも何か思いついたら書いて行きたいと思います。では、また会う日まで。






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