お城の中はとても大きく、キレイだった。
「わぁ~。すごい綺麗だね。」と私が言うと、ルナは微笑んだ。
そしてルナが「私について話すね」と言って、話し始め
「わたしは、この国、タルベルクの王女の第一継承権をもつ、ルナ・タルベルクだわ。姉上がいるのだけど、彼女は国のお金をとろうとして失敗し、逃走中だわ。父上や母上はケーシアに送る支援物資を調達するために、長い間、平民や護衛と共に森に出かけているの。それで、王が城を開けている間、私がこの国を支配しているの。そこまでやることはないのだけど、少しでも早くこの世界から魔物を無くしたいと思ってサーシャを連れてきたの。だからサーシャには頑張ってほしい。とても危険だけど魔物を倒せたら、世界中からほめたたえられ、名誉勇者になれるはずだわ」といった。
そして私は名誉勇者について尋ねると、ルナは「今までも4回魔物はこの世界にやってきていたの。その四回ともあなたの世界から連れてきた人達が倒したんだわ。そのような人達のことを名誉勇者と呼ぶの。彼らは伝説の人たちとして、町のいたる所に彼らの像や彼らの好きだったものが売られれている店などがあるのよ。」といった。
私はそれを聞くと自分もそのようなすごい人になりたいと思って、「必ず私が強くなって、魔物を倒し、この世界を救ってみせるよ」と意気込んだ。
ルナは「そう言ってくれると嬉しいよ。でも自分には無理だと思ったりしたら必ず逃げてね。この世界でなくなると、元の世界に戻ることは一生できなくなるから。」といった。
私はうなずくとルナが、「このお城や今後のことついて話すよ」と言った。
最初に来たのはとても大きな食堂だった。よくアニメなどで見る長い机が一つあり、両側に椅子がたくさんあり、一つだけ特別なイスがある感じのやつだ。そしてルナは「ここで食べることもできるし、元の世界の戻って、ご飯を食べることもできるわ今日の夜ご飯はどうするの?」といった。
「今日は、お母さんが作ってくれているはずだから、自分の世界帰って食べるよ」と私は答えたらルナは、「いつ来ても大丈夫だからね。」といった。
次に来た場所は屋上にあるとても大きい休憩所だった。
「ここはこの国が一望できる休憩スペースよ。ここから見ることの出来る夜景はとてもきれいなの。私は毎日のようにここにきて夜のタルベルクを見ているわ。」といった。
私はその夜景を見たいと思った。
そして最後に来たのが広いおしゃれな部屋だった。
ルナは、「今日からここがあなたの部屋よ。自由にいじってもらって構わないわ。自分の世界に帰る時はそこの鏡に星を書けばいいのよ。」といった。
私はこの部屋がとても気に入った。「ありがとう。これから頑張るよ。」と私は言った。
そしてルナは「これであなたが使いそうな場所についての説明は終わるわ。困ったら私に聞いてね。そしてこの世界についてはあなたの世界では絶対に話さないでね。それとこの世界の人にも自分が異世界から来たと話さないで。最終的には公開するけど、この情報が魔物に伝わると集中攻撃してくるはずだから。魔物も一応人間の言葉を理解できるからね。」といった。
そして私は「分かった、気を付けるよ。それじゃあ帰るね」というと「バイバイ。またね」と返された。
私は鏡に星を書き、扉が出るとその中に入って自分の世界に帰っていった。
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