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「っ、み、みんな嫌い、」
「大っ嫌いやっ!」
「俺の気持ちなんか何も知らんくせにっ!、「は?そんなの知らないよ。人の気持ちなんて知るわけないじゃん。なんでいちいち君の気持ちなんか考えないといけないの?そんなのさ、ただの我儘じゃん」
詰め寄られて、思わず吐き出した言葉を一斉に否定される。そう言われると、そうだ。俺はいつも独りよがりで。それでいて、理解しようとしなかった。
「…」
「ね、そんなんだから。ずっと社会に適合できないんだよ。多分、これからもそのままだよ」
微笑んだ彼は酷く綺麗で輝いていた。そんな俺は逆光の光を僅かに感じながら戻れない人生を悔やんでいた。
「今からでも変われるって。上手くいくって。そう思ってる?ははっ、無理だよ。だって今までもそうだったんだから」
近づいてくる彼は、あからさまに俺を見下ろし後ろへ押し出した。俺は後ろへ落ちそうになり、彼の腕に縋り付く。
「過度に疑って、勝手に信じないで、勝手に期待して。そんな君に誰が引かれるって言うんだ。こんな君でも頑張ってた君の方が、もっとマシだったよ。合わせて、気を使って、嘘でも笑って。そんな君じゃないと、需要なんてないんだよ。正直な君は、いらない。醜くて我儘で傲慢な君なんていらないんだよ」
酷い言葉たちに涙が流れる。なんで、そこまで言われなきゃならないのか。悔しくて悔しくて、それでも俺は言い返せない。
「ね?君だって分かってるでしょ」
そうだ。わかってる。あぁ、分かってたけど。それでも、それでも。1度だけ正直になって見たかった。
「汚…」
「ぁ、」
縋り付いていた腕に涙が落ちてしまった。すると彼は俺を振り払った。そして俺は。
「…僕みたいに、綺麗で美しかったら我儘言っても許されるのに。あははっ、醜い子は可哀想だね。ほんとに」