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テラーノベル(Teller Novel)
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しばらく泣いてしまった、「あんたなんか生まれて来なければよかったのに」と言われるのは初めてではなかったのに。最近涙が出やすくなってしまったと感じている、特に最近は父は精神状態が不安定で夜中に暴れているからだ、そのせいで家の中で私はあまり眠ることが出来なくなってしまった、だから教室で休み時間を使って眠っているなぜ休み時間を用いているのかは、2週間前に遡る。


2週間前

「なんだこの点数は!!!」

「ごめんなさい。テストの時眠くなってしまって集中できなくて、、」

「何してんだよ!!これ以上点数落とすんじゃねぇよ!!誰が学校通わせてやってると思ってるんだ!!!」

「ごめんなさい」

テスト中眠くなってしまうのは父が夜中に私を起こして暴力を振るうからだ。父は最近定職に着いてもすぐクビになってしまう、それにより精神状態があまり良くない。父を下手に刺激をし、兄に矛先が向かないように大人しく父の暴力に耐えている。反抗しない方が早く終わるのだ、父が私に暴力を振って、父が少し落ち着いて自分の部屋に戻る、そして父の寝息が聞こえたら兄のいる部屋に戻るようにするのが私の日常だ。そうしなければ、2度3度とまた起こされる羽目になってしまうからだ、しかし、眠ろうとしても父に殴られたところがヒリヒリして痛いのだ。青アザなんて日常茶飯事、たまに内出血により紫色っぽくなる。内出血の時は、学校のクラスメイト達にバレないように、私はほぼ年間を通して長袖長ズボンで生活することになるのだ。



普段の私の生活は、家で安心して眠ることが出来ず、浅い眠りで、少しの音で起き、父がリビングで暴れている音にビクビクしながら、ベッドに横になっている。兄とは同室で「渚大丈夫か?寝れる?」と聞かれる時は兄の優しさを身に染みて感じている。痣により眠れない時や、血が出てしまった時は兄は今も昔も夜遅くになっても看病してくれる。


**「ごめんごめん。」**と謝りながら。

痛いのは私なのに、痛くて泣くのは私の方なのに

兄はとても優しく強い人なのだ。小さい時なぜ兄が泣いているのかが分かっていなかった。兄がとても優しい人なんだと気づいたのはいつだったか、そういえば、あの時感じたのだ。



物心がつき、善悪の区別ができるようになった頃この頃だったろうか、父の暴力が始まったのは。あの頃はなぜ私が殴られているのか、なぜ父が怒っているのか分からなかった。傷ができてしまった時、兄は毎回包帯を巻いてくれたり、絆創膏を貼ってくれたりと、兄は毎回私を助けてくれた。


ただ1度だけ、1度だけ兄が私を守ってくれたことがあった。



第4話に続く、

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