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疲れた迅さんが別人格(転生者)と仲良くなる話

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2024年02月24日

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迅さん視点


ここは、どこだろう。

暖かい。

このまま寝ていたいな。

『ほ〜ら、起きて。起きてってば〜』

誰?まだ寝ていたいのに。

「んん。あ、れ?」パチ

『あ、起きた!よかったぁ』

「だ、誰!?」バッ

なんか赤黒いグネグネした空間にいるんだけど!?どこここ!!

『はじめまして。簡単に説明させてもらうとここは君の意識の奥って感じだね。そして私は君の別人格って言うべきかな』

別人格!?ってことは俺二重人格だったの!?

「べ、別人格、、、?名前とかって、、、」

『名前、、、名前かぁ。じゃあ君の名前から取って一(はじめ)、なんてどうかな?』

「俺の名前を取ってって俺の名前知ってるの?」

『そりゃあずっと君の中にいたんだから知ってるよ』

ん?もしかしてお風呂とか超プライベートの時も見えてたってこと?

待って恥ずすぎ。

「そ、そっか。でもなんで俺ここにいるの?前までこんなことなかったのに」

『、、、あぁ〜、無自覚かぁ。なるほど』

「無自覚?どういうこと?」

『ねぇ、悠くん』

「悠くん、、、」

『別にいいでしょ、特別な呼び名があっても』

「そりゃそうだけどさぁなんか慣れないんだよなぁ。そう呼ばれたことないし」

『まぁまぁ、話を戻すよ。それで急なんだけど悠くんは非難されるの辛くないの?』

非難。よく俺に向けられるもの。

好感度調整のため。より良い未来のため。

ずっとそう思って頑張ってきてた。

『私はちょっとくらい自分のためのわがままも言ってもいいと思うけどね』

「自分のための、わがまま」

『うん。悠くんはみんなのために頑張りすぎなんだよ。好感度調整のために嫌われていい未来のために怒られて見たくもないつらい未来を見てずっと頑張ってきたんでしょ?逃げたいって思っても逃げずにいるなんてすごいよ』

「なんで好感度調整のこと、、、そっか、ずっと俺の中にいたんだもんね。俺が弱音吐いてるとこも見ちゃったか」

きっと俺のことほとんど知ってるんだろうなぁ。

『まぁね。いつブラックトリガーになっても悲しむ人が少ないようにでしょ?』

「、うん」

あぁ、この人は俺を受け止めてくれるんだろうなぁ。

ちょっとぐらい寄りかかってもいいよね?

「ねぇ」

『ん?どうしたの?』

「一ちゃんの優しさに甘えるようで悪いんだけどさ」

『悠くんが復活するまで成り代わってればいいんでしょ?』

「あ、バレちゃった?」

というかセリフ取られちゃった。

『どんだけ見てきたと思ってるの?辛くなったら言ってね。ここで愚痴っていってよ』

「、そうする。迷惑かけちゃってごめんね」

『いや、頼らずに壊れる方が迷惑。私は悠くんが大好きだから嫌うことなんてないと思うよ。あとこういう時はごめんじゃなくてありがとうね』

「!ありがとう」

『それじゃ、おやすみ』

俺の意識はそこで途絶えた。


一視点

、、、あれ、ここどこ?

なんか赤黒いグネグネの空間にいるんだけど地獄?ここ。

とりあえず状況を整理しよう。

まず私はただ推し活をしていたとある公安警察官。

とある組織の壊滅中に命を落とした。

ここでおかしいことが既にひとつ。

名前が思い出せない。

けどどうでもいいのでおいておく。偽名で入ったから本名必要なかったし。

それで確か推しは「ワールドトリガー」っていう話のSE組や大人組、特に迅さんを推していた。

ってあれ?なにあれ。

なんかモニターみたいのがあるんだけど、誰か目線かな。

〈はぁ、なんで俺だけ未来が視えるんだよ。もう視たくないよ〉

おや、ちょっと気になる事が聞こえたな。

ひとつ、声が中◯悠一さんを若くした感じ。

ひとつ、この少年は「未来が視える」と言った。

このことから考えられることはこの少年、もしかして迅さん本人?

えっ、待って待って、どういうこと?

ピラッ

ん?紙?

[君はこれから迅悠一の二重人格として生きてもらうことになりました。その画面で彼の様子、文字は心の声が分かります。彼と接触できるのは彼が壊れかけたときで、彼に成り代われるのは彼が了承したときです。任務は彼が死ぬまでです。原作を壊さぬ範囲で楽しんでください。]

、、、まじですかぁ。

え、二重人格?私が??迅さんの???

と、とりあえず迅さんが壊れないように助ければいいってこと?了解!


辛すぎるて。

幼少期の時の描写が少なかったから知らなかった辛い過去が重すぎる!

元々迅さんは闇深キャラだったけどさぁ!これはああなるのも納得だわ。

パキッ

あ、もしかして。

ドサッ

やっぱり心折れちゃった音かぁ!!

迅さんが降ってきたよ!

というか迅さんより年上だからさんはおかしいか。

特別感を出すために悠くんって呼ぼ。

って、あ!!!

やばいやばいやばい!沈みはじめてる!

私の勘が沈ませちゃダメだって言ってる!

『起きて。やばいよ。ほーら、起きて。起きてってば〜』

「んん。あ、れ?」パチ

『あ、起きた!よかったぁ』

結構危なかったな。

「だ、誰!?」

ありゃ、やっぱり驚くよねぇ。

『はじめまして。簡単に説明させてもらうとここは君の意識の奥って感じだね。そして私は君の別人格って言うべきかな』

この空間について詳しくは知らないけどそういう感じでしょ。

「べ、別人格、、、?名前とかって、、、」

名前。

思いっきり忘れてた。どうしよう。

『名前、、、名前かぁ。じゃあ君の名前から取って一、なんてどうかな?』

流石に適当かもしれないけどいいや。

「俺の名前を取ってって俺の名前知ってるの?」

そっか、私のこと知らないもんね。

『そりゃあずっと君の中にいたんだから知ってるよ』

「そ、そっか。でもなんで俺ここにいるの?前までこんなことなかったのに」

嘘だろ。心折れたっていう自覚ないの?私がいなかったら今頃壊れてたよ!?

『、、、あぁ〜、無自覚かぁ。なるほど』

「無自覚?どういうこと?」

『ねぇ、悠くん』

「悠くん、、、」

私の方が年上だし迅さんはおかしいでしょ。気にしない気にしない。

『別にいいでしょ、特別な呼び名があっても』

「そりゃそうだけどさぁなんか慣れないんだよなぁ。そう呼ばれたことないし」

『まぁまぁ、話を戻すよ。それで急なんだけど悠くんは非難されるの辛くないの?』

お、反応あり。

これは自覚あるのかな?

『私はちょっとくらい自分のためのわがままも言ってもいいと思うけどね』

「自分のための、わがまま」

これは私がワートリを見てる中で迅さんにずっと思ってたことだ。

いつも誰かのために動いて、なんかあったら自分のせいにして、自分のためのわがままはあんま言ってないんだよね。

『うん。悠くんはみんなのために頑張りすぎなんだよ。好感度調整のために嫌われていい未来のために怒られて見たくもないつらい未来を見てずっと頑張ってきたんでしょ?逃げたいって思っても逃げずにいるなんてすごいよ』

「なんで好感度調整のこと、、、そっか、ずっと俺の中にいたんだもんね。俺が弱音吐いてるとこも見ちゃったか」

『まぁね。いつブラックトリガーになっても悲しむ人が少ないようにでしょ?』

最悪指示さえ聞いてくれればいいしね。

「、うん」

「、、、」

考えてるっぽいけど多分。

「ねぇ」

『ん?どうしたの?』

「一ちゃんの優しさに甘えるようで悪いんだけどさ」

『悠くんが復活するまで成り代わってればいいんでしょ?』

「あ、バレちゃった?」

やっぱりね。

そう言うと思った。

『どんだけ見てきたと思ってるの?辛くなったら言ってね。ここで愚痴っていってよ』

ここには私と悠くんしかいないからさ。

「、そうする。迷惑かけちゃってごめんね」

あ、出た。あるある。

感謝よりも罪悪感が出てくるやつ。

『いや、頼らずに壊れる方が迷惑。私は悠くんが大好きだから嫌うことなんてないと思うよ。あとこういう時はごめんじゃなくてありがとうね』

「!ありがとう」

『それじゃ、おやすみ』

ちゃんと休むんだよ。

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