Aose Uta - 碧瀬 唄
過去編 START 。
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中学二年生の時に 。
母親が急に帰って来なくなった 。
父親とはすぐ離婚したらしいから 。
「 大丈夫 。きっと帰って来るよ 。」
✘ 姉さんはずっとそう言っていた 。
親が居なくなった後 、一ヶ月 … 。
嫌 、二ヶ月程だろうか … ?
分からないが 、顔が判別出来ない様な
遺体が発見され 、
それが母さんだと分かった 。
数ヶ月後には母さんの葬式が行われた 。
俺らは未成年だから 。
誰が引き取る 、何て
戦争混じりになって … 。
今の母さんが引き取ってくれた 。
俺には ✘ 姉さん 、母さん が居た 。
姉さんは十六歳 、
俺は十四歳で 、未成年 。
血が繋がっているかどうかすら 、
誰かも分からない親の様な存在 。
年齢は二十歳だと 。
なのに世話をしてくれる 。
「 ほら 、唄 ! 今日は誕生日でしょ … !!! 」
欲しい物はない ? とか
聞いて来るのだろう 。
欲しい物 、かぁ 。
正直 、母さん何て信用してなかった 。
だって自分が母さんの何なのかとかも
何も教えてくれないし 。
「 唄 ち 〜 ッ !!!
あ 、ッ 誕生日おめでとう ッ !!!
唄 ちの好きな目玉焼き …
作ってあげよっか !!! 」
姉さんが作ってくれた目玉焼きとか 。
一番好きだな 、何て思ってた 。
「 !!! たべる … 」
これからもずっと食べたい 。
それが誕生日のお願いとして告げた 。
✘ 姉さんは
「 … ずっと作ってあげる !!! 」
嬉しかった 。
そんな事言ってくれて 。
「 … もぉ 、釣れないわね … 」
でも 、そんなずっと作ってあげる 。
そんな言葉 、約束は4年後に 、
消えて 。なくなった
成人式の日だと言うのに 。
… 姉さんは 、実の母さんと …
同じ様に亡くなった 。
… お願いとか 、約束とか …
しても意味ないのだろうか … とか 。
俺のせいだ … そんな考えが頭を過ぎり続けて
もう 、贅沢何て 、しない 。
そう心に決めた 。
それがずっと日が経つにつれ
エスカレートして行って 、
思った事が口に出せない様に …
─── なっていた 。
コメント
4件
唄…そんなことがッ… 僕が目玉焼き作ってあげるよ…(?????)
姉さんかくのが 1 番辛いですねこれ