いつからだろう？ウチが壊れたのは｡

まぁ壊れたっていっても､

みんなが思ってる程の重いもんじゃない｡

ちゃっかりコメディー作品にする予定やで｡

なぜかダークな雰囲気を漂わせてるけどなw

大丈夫きっと大丈夫｡

関西弁の男装女子が少し辛くて苦しい思いを

するけど愛され夢小説にする予定やから｡

ウチは物心がついた頃から

常に完璧を求められた｡

いつも期待されて､怒られて､心が重かった｡

暴言&殴る&蹴る&アイロンで火傷が日常や｡

起きない体を動かして親の分の朝食を作って

学校へ向かうのがいつしか当たり前の生活になっていた｡

学校では嫌われたく無いし､

笑顔を作って明るく振る舞っていた｡

1人にならないように｡必死に交際術を学んだ｡

愛想を振りまいて､上辺の自分だけを見せた｡

そのお陰で､クラスの人気者になれたと思う｡

教室での毎日は楽しかった｡生きる意味だった｡

そんなあるとき､好きな人が出来たんや｡

けど恋に落ちてしまったのは女の子｡

そん時にウチの恋愛対象は同性やと理解した｡

ウチらはお互いが思いを伝えて付き合えたけど､

親はウチらを異常者扱いしてきた｡

流石に相手の子の気分も害してしまうと

判断した結果､別れた｡

しかし､別れても親の不機嫌な態度はまだ続いて

「恋愛対象が女やったら､お前は男になれや」

とか色々な事を言われた｡

母は｢こんなヤツうちの子じゃない！｣って

家を出て行った｡

父はいつもよりウチを殴り､

ハサミを取り出してウチの体を切りつけた｡

腕､お腹とハサミを踊らして次は顔に向かった｡

流石にヤバいと思ったウチは､

ギリギリで避けた｡

その際､唯一誇れた綺麗な髪がブッツンと切れた｡

髪の毛どうしよう…と思った時､自分の名前から

狼牙→オオカミ→ウルフ→ウルフカット

という天才的な発想の元､セルフで髪を切った｡

前髪激重のクラゲシルエットが誕生したで〜｡

この日を境に転校し､ウチは男装して過ごした｡

新しい学校で部活は強制的にやる物だったので

部活はバレー部に入った｡

もちろん男子バレー部｡

男子に混ざると非力さを思い知らされるが､

自分の｢唯一｣を再び作りたかったため

バレーに全力を注いだ｡

いつしか部内で1番になった｡

しかし､いつもヘラヘラと笑っているのを

気味悪がってなのか､ウチの実力を僻んでか､

部内で無視をされ続ける中学校生活を過ごした｡

家では死ね､消えろ､キモイなど罵りながら

蹴ったり叩いたりタバコを押し付けてくるし､

とうとうウチは生に執着しなくなっていた｡

いつ死ねるかな〜とかしか考えてなかったんや｡

そんな時､家に警察が来て父は連れてかれた｡

生活費も無い今､このままだと死ぬので

｢高校になったら出ていく｣という約束で

親戚の家に居候させてもらうことにした｡

中3の夏休み｡勉強や人間関係､虐待などが､

流石に辛かった矢先にODをしてしまった｡

正確には､好きなラムネを食べようとしてたが

父が中身を咳止めの薬と入れ替えていたらしい｡

不本意だったが一時の快感を覚えてしまった｡

この日からODにハマってしまい

苦しいがやめられない状況が続いた｡

辛さを忘れる為に部活停止中の夏休みの間､

色々な高校からスポーツ推薦を受ける(だろう)

ウチはひたすらバレーを頑張り続けた｡

まぁウチの学力だと､

どこでも行けると思うけど｡

おそらくウチの夏の努力は報われた｡

過去に負けたチームにどんどん勝っていった｡

けどいつも笑顔でいるから｢聖なる復讐者｣とか､

好戦的だからとかで｢トリガーハッピー｣って

あだ名がつけられてしまった｡

嬉しくない二つ名｡

ちなみに､決勝戦では白鳥沢に負けた…

そしてついに中学卒業｡高校生活が楽しみ！

行く先は勿論あそこ｡

身長のハンデを負っても活躍する

小さな巨人に憧れたんや｡

推薦も全部蹴ってウチは烏野に入学しますっ！

ってあれ？制服…女性用のも届いてるやん

𝙉𝙚𝙭𝙩▶︎気が向いたら…