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テラーノベル(Teller Novel)
モンスターハッピーバースデイ

モンスターハッピーバースデイ

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第1話 モンスターのぼくは何でここに居るんだろう?と考える

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2024年04月26日

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パーティーだ、パーティー!


今日は楽しいモンスター達のパーティーだ!


どこかで登場したモンスターのバースデイパーティーだ!


しかし多くのモンスター達が大きな声をあげて踊り楽しんでいる中、パーティーの喧噪に飽きた小さな小さなモンスターがいた。


「なんか面白いことないかな。いっつもパーティーをしていて楽しくない! もっと刺激的なことが起きてほしいよ」


ぼくがつまらなそうに暇を持て余しているときだった。大きな獣のようなモンスター達がこちらへやってきた。


「よお、ユニ。お前は驚かし合いダンスに加わんないのかよ」


「むり、むり。こいつ小さくてぜんぜん怖くないだろ?」


「いっつもみたいに化けるしてみろよ。まあ、すぐに化けの皮が剥がれちまうんだけどな」


嫌なモンスター達だ。ぼくは自分の存在にコンプレックスを持っている。


姿が安定しないのだ。化けるをしなければ、ただの真っ黒な影みたいな存在だ。


「ちがいないねえ」


「あはははは」


「うっさいなあ、ぼくに構うなよ!」


ぼくはいじわるで、うるさいモンスター達から逃げるようにその場を離れた。


「あいつ向こうへ逃げていきやがった。モンスター失格だ!」


遠くへ駆けても、あいつらのぼくを笑う声が響いてくる。


パーティーの喧噪から離れ、ぼくはなぜかモンスターたちが入ってこない森へ歩いて行った。

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