主要登場人物一覧
望月輝人(25)…3代目主人公 西部教育第2中隊所属 隊員候補生
片倉陵(20)…西部教育隊第1期第2教育隊所属隊員候補生
進藤翔馬(23)…西部教育隊第1期第2教育隊所属隊員候補生
大倉悠馬(24)…西部教育隊第1期第2教育隊所属隊員候補生
水崎一躍(36)…ULTIMATE西部教育隊所属教官 第1期第2教育隊担当教官
室口翔平(58)…ULTIMATE総監本部所属 3代目総監
岸田正龍(37)…ULTIMATE総監本部所属 地方方面隊統括官
長内貴也(65)…西部教育隊隊長
和嶋幸道(40)…西部教育隊副隊長
「今日から部隊ごとでの行動となる。つまり女子が入ってくる。お前ら…」
朝礼で水崎は望月達を集めた。
「はりきるなとか言うんだろ。めんどくせー。女無しで男は生きてけねーっつうの。」片倉が呟いた。
「お前ら暴れまくれ。女だぞ?教育隊を卒業し部隊配属になったら、まぁー女性との関わりは一気に減ることだろう。だから今のうちに楽しんでおけ。恋愛相談ならいくらでも乗るからなー。」
そう言うと水崎は大声で笑った。
その様子を朝礼を終えた女性新入隊員らはただ静かに見ていた。
朝礼を終えると望月達は制服に着替え鞄を持つとそのまま教室に向かった。
教育隊では3歩以上の行動は駆け足と決まっている。
「あっやっべ。忘れもんしたわ。先行ってて」そう言うと進藤は急いで寮に戻った。
教室に着くと既に女子達が先に教室にいた。
「うほー。可愛いねー笑やっぱ女子最高だぜ」
望月がいる第2教育隊きってのお調子者、有岡大志が叫んだ。
「朝からうるせーな。寝させろ」そう言うと片倉は机の上に荷物を置くなりそのまま目をつぶった。
「女子ごときで騒いでるのお前ぐらいだぜ?」大倉は有岡の肩を軽く叩きながら言った。
「てかさ、可愛いやつとかここい……」大倉の口を有岡は直ぐに塞いだ。
「ちょっと黙っとこか笑」
「離せって、おい」大倉は有岡の腹に蹴りを入れた。
「気をつけ。水崎教官おはようございます。」第2教育隊班長(学級委員長のようなもの)が声を張り上げながら言った。
その声を合図に望月達は席から立ち上がった。さっきまでの賑やかさは、既に無くなっていた。
「やっべー。ギリギリだな。」汗ダクになりながら進藤が入ってきた。
「おせーよ。遅刻だぞ」望月が小声で言った。
「悪ぃーな笑」
「それで何忘れたんだ?」
「ん?あ、制帽。」
「気おつけ。水崎教官に敬礼。休め」
「お前らー。これから授業を行う。数ヶ月後お前らは、第1線で出動することになる。その際に大事なもの何か分かるか?」
「体力ですか?」
「違う」
「気力」
「それも違うな。」
「技術ですか?」
「そんなのは正直言って要らん。今から教育隊で習うことは全て現場に出たら使うとは限らん。それよりももっと大事なものがある。生きようとする事だ。自分の命を守るのはお前ら自身だ。俺たちは国民を国家を守りぬく事が使命だ。だがそれを行う前に死んでは何も話にならん。そのためにも教育隊では状況を想定しての生還方法を学ぶ生還術という教科がある。俺はその生還術を担当する。厳しく行くからなー。覚悟しとけよー」
そう言うと水崎は廊下に目をやった。
「今日は生還術が1時間目にだったはずだったが。何故か急に変更になった。今から君たちに受けてもらうのは国際テロ組織亜細亜連合の実態についてだ。急成長を遂げている亜細亜連合について今から教えてくれる教官が来ている。んーよーわからんが。まーいい。それでは特別講師の登場だ。」
そう言うと水崎は1歩後ろに下がった。
数秒後黒のメガネをつけた男がゆっくりとやってきた。
「近畿方面隊から来た赤木だ。近畿方面隊の管轄内には亜連の日本本部事務所があり、我々は常に重要警戒に当たっている。」
そう言うと赤木は水崎を睨みつけた。
「どうされました?」
「邪魔だ。どけ」
「あっすいません」水崎は赤木の指示通り廊下に出た。
「水崎、お前は廊下で俺の授業を見学しろ。いいな」
「は、はい」
「じゃ今から、授業を始める。」そう言うと赤木は教卓に手を置いた。
「授業を始めたい。悪いが俺は暇では無い。さっさとしてくれんか?」
赤木が言うと班長は慌てて席から立ち上がった。
「申し訳ございません。き、起立、きおつけ。礼。よろしくお願いします」
「よろしくお願いします」
「休め」
挨拶が終わるなり赤木はチョークを手に取るとそのまま黒板に何かを書き始めた。
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