目が覚めると真っ赤な花壇の上に横になっていた。「まみ…久しぶりだね…」うつろな瞳で空へ話かける「私…あなたに言わなきゃ…」そう言い残しゆっくりと目を閉じた。セミの鳴き声に紛れて大きく不快な電子音が近づいてくる。そのまま耳をすましていると部屋誰かの声が聞こえてくる。「さっき飛び降りがあったって!ええ、前に近くで自動車事故があったでしょ?その人、その車運転してたらしいわよ!えぇ、そうなの、なんでもその時隣に乗ってた人は亡くなったんだってねぇ……」少しづつ声が小さくなり蝉の声と電子音がまた聞こえてくる。
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