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❤「 … ねぇ 、照 」
💛『 んー ? 』( 微笑
車を走らせながら響いた舘さんの声 。
やっぱりイケボで惚れ直しちゃう 。
❤「 俺のこと … 好き ? 」
普段言わない舘さんの言葉に少し驚きながらも答えた 。
💛『 もちろん 、笑 』
俺にとっては当たり前に出てくる言葉 。
❤「 … そっか 、 」
舘さんは寂しくぽつりと呟いた 。
そのときの舘さんはどこか悲しそうな顔をしていて 。
なんか俺 … 間違ったかな 、
💛『 どした ? なんかあった ? 』
舘さんの違和感に質問する俺 。
答えてはくれないとわかっていても聞いてしまう 。
❤「 何もないよ 」
下手くそな笑顔でそう言う舘さん 。
俺にはわかるよ 、
何年一緒にいると思ってんの 、?
そして 、赤信号で車を止めたとき
俺は舘さんにキスをした 。
❤「 んッ 、 」
❤「 信号 、青だよ 」
落ち着いた声で優しく教えてくれる舘さん 。
そんなところも好きだ 。
💛『 うん 、ありがとう 』
そう言い放ち 、車を走らせる 。
夜の都会に照らされた建物の光は美しく見える 。
❤「 もし … 俺が “ 別れよう ” って言ったらどう思う 、? 」
突然すぎる言葉に声が出そうになる 。
しかし 、舘さんは俺の方向も見ずにまっすぐ道路を眺めている 。
舘さんがそう言うってことは
「 別れたい 」そう思っているというサインだった 。
💛『 なんで … ってなるかな 、笑 』
少し笑いながら言う俺 。
ここで責めたらきっと舘さんは引き下がってしまう 。
そう思い 、掛けた言葉 。
でも 、内心平穏ではなくて 。
❤「 照 … 」
❤「 別れ … ない 、 、? 」
覚悟してた言葉 。
でも「 別れたい 」とか「 別れよう 」じゃなくて
「 別れない ? 」という言い回しにしてるところは格好良い 。
そこは舘さんなりの気遣いなんだと思う 。
💛『 … 理由 … 聞いてもいい … ? 』
問いただしてはいけないと思いつつも 、
すんなり提案を受け入れられるわけもないため 、一応理由を聞く 。
❤「 … 俺 … ずっと思ってたんだよね 、 」
❤「 俺でいいのかなって 」
静かな車内に響いた舘さんの声 。
ドキドキしている俺の鼓動 。
❤「 照には … 俺じゃない 、もっと良い人がいると思うんだよね 」
珍しく感情的になる 。
舘さんがそう思ってることが悔しくて 。
俺の愛が届いてないのが悔しくて 。
でも内心少しほっとしている 。
浮気 とか 好きな人ができた とかじゃなくて良かった 、と 。
💛『 ちょっと良かった 、笑 』
💛『 浮気とかじゃなくて 、笑 』
❤「 浮気なんかしないよ 笑 」
舘さんがそう言ってくれたのが嬉しかった 。
まだ俺のことは好きなんだ 、って 。
俺のことを想って悩んでるんだ 、って 。
💛『 … 悔しい 』
❤「 え 、 ? 」
沈黙を破った俺の言葉 。
舘さんはもちろん意味がわかってない 。
💛『 … ごめん 、俺の愛が伝わってなかった 。 』
💛『 俺は舘さん以外の人間には興味ないよ 。 』
💛『 舘さんだから好きなの 。 』
もう赤信号は来ない 。
でも 、キスなんかしなくても俺の愛は舘さんに伝わったと思う 。
❤「 … ふふ 、笑 」
💛『 何 ? 笑 』
車を運転しながらちらっと舘さんのほうを見る 。
舘さんは にこっ と笑いながら くすくす 笑っている 。
❤「 俺が馬鹿だったかな 、笑 」
❤「 こんなに照は愛してくれてるのにその愛情を受け止めれてなかった 」
舘さんは真剣な眼差しでまっすぐ見つめている 。
舘さんは心の底から反省しているのがわかった 。
❤「 … やっぱり照を幸せにできるのは俺しかいないな 、笑 」
💛『 … 俺もこんなに舘さんを愛せるのは俺しかいないよ 、笑 』
ちょうど赤信号で車を止まらせたとき 、
俺らは夜の都会に輝くビルの光に照らされながらキスをした 。