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君の背骨に棲みたい

君の背骨に棲みたい

「君の背骨に棲みたい」のメインビジュアル

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File5:法医人類学者

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2021年10月05日

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※この物語はフィクションです。

実在の人物及び団体、事件などとは一切関係ありません。


「君の背骨に棲みたい」

意味がわからない!!

〈File5:法医人類学者〉

「あっれ、カグヤ。いいとこに来たねー、おはー」

緑の目の男と私の間の尖った空気を、リンダの暢気な声がかき回した。

リンダは寝癖を隠すように髪を耳にかけ、大ぶりのリングピアスを揺らす。

そして「紹介するよ」と言って、男の肩を叩いた。

「彼は明日からうちで働くことになった――」

朝比奈智世あさひなともよだ。よろしく、先輩」

「智世くん、前職は法医人類学者ほういじんるいがくしゃなんだってさ。海外から帰ってきたばっかりで久々の日本らしいから、よろしくしてあげてね」

法医人類学者。

耳慣れない珍しい言葉に、首を傾げる。

法医人類学者、法医人類学者……。

おぼろげな記憶を手繰り寄せ*********************

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