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「保健室いってきまーす」
いつもの事、彼は保健室に行く。つまりサボり。彼は保健室に行くんじゃなく、屋上へ行く。私は体調不良を言い訳に彼について行った。
昨日メッセージで言われた、『お前を好きじゃない』その言葉が頭から離れない。あと、彼の好きなのははなだということも…
数分経って抜け出したから、屋上に着いた時にはもう彼はすやすや眠っていた。
「ふふ、やっぱりかわいい」
「…聞いてほしいな」
「私ね、貴方に会いに来たの。人生かけて」
「もし私がモブのままだったら、貴方と喋ってなかったの」
「運命を変えたんだ、わたし。」
人生かけたんだもん、これくらいさせて。
「ごめん、許してね」
そう言って私は、彼の頬にキスをした。
タイミングよくチャイムが鳴った後、タイミング悪くはなちゃんが来てしまった。
「ももちゃん…」
「…」
私は彼女の方に行った。
「はなちゃん、ごめんね」
「え、?」
「わたし…」
諦めるから…
「ううん、なんも。はなちゃんの恋応援するね」
自分の恋、終わらせるね
だから絶対、
「叶えるんだよ、はなちゃん!!」
自分が泣いてるとも知らず、涙と共にこの恋を終わらせた。
『それでも私は貴方にキスをする』
完結。