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テラーノベル(Teller Novel)
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「この人、私の彼氏だから!」


この言葉が頭から離れず、ずっと浮かれているがその場しのぎの言葉なのは重々承知。


Theそこそこ人間の俺にそんないい事があってはならない!


と心に秘め通学路を歩いていた。


すると、周りの目線が俺に。


いや、違うその隣。


(星宮もおおおおもおおおお!!!!)


気、気まず、すぎて顔すら見れない


「日向くん!」


「日向くん危ない!」


僕は星宮さんの危ないという声に、ようやく気づいたが、手遅れだった。


僕は赤信号に気付かず走ってきたトラックに轢かれ病院に搬送。


命に別状はなく入院3ヶ月程度で済んだが、1ヶ月後に大切な試合が待っていたのに休んでる場合じゃないのに


自分で悔やんでも悔やみきれない


静かな病室。


慌てて扉を開け入ってきたのは父、母、妹のひまり、となぜか星宮さん。


「な、なぜ星宮さんが。」


状況が呑み込めない


「咲兎の病室の前で入るか悩んでたんだって」


妹のひまりがにこにこしながら話す。


僕と星宮さんは目を合わせる事がなかった。


「入院中はずっと安静にしてなさい。」


両親は一言告げ、妹のひまりは


「お姉ちゃんとお幸せに」


とにこにこしながら病室を後にした


ようやく家族は帰り、なぜか顔の赤い星宮さんと2人切りになった。


再び静かな病室に戻る。


「あの…」


星宮さんが沈黙を破った。


「どうしたの?」


と聞くと星宮さんは僕の隣に来て座った。


「なんで私たちって付き合ってるみたいな感じになってるのかな?」


ひまりが言った言葉を真に受けてる


「な、なんでだろうね、否定する隙もなかったし、」


僕は苦笑いで誤魔化す


恐らく病室の前で待ってる時も顔を赤くしてぷるぷる震えて入るか入らないか迷ってる星宮さんが目に浮かぶ


「さきとくんのばか…」


僕の胸に蹲る星宮さん。







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