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「は、はぁ。やっと家ね…」
「あの…さく一体何が起こったの。ちゃんと教えてよ。」
「私と出会った時に話したのだけどあれは魔物というより化け物ね。私もあんな化け物は見たことがない。」
「?と、いうと…?」
「もう…隠す必要もないか…。私はこの世界で魔物退治をしているの。他にも退治をしている人はいるわ…何らかの能力を持っている人がね。」
「つまりさくは能力を持っているの?」
「そうね。私は光を操ることができる。」
「だからあの時あんなに眩しく光って…」
「そういうことよ。あっ!そういえばこんな話よりも星蘭!あなたにもあったじゃない能力。」
「あれが…本当に…?」
「えぇ。それもかなり強力のね…すごいじゃない♪」
本当にあれが私の能力なのだろうか。そもそも私はごく普通の人間だし…
「さくは人間なの?」
「え…えぇ。当たり前じゃない。急にどうしたの?」
「い…いや、あんな人間離れした能力ほんとにあるのかなって…」
「たしかに。星蘭のはまるで人間じゃないみたいだったわね。でも人間なんでしょう?」
「はい。多分…」
もとより記憶が無い分それが真実かは分からない。私は人間なのだろうか…。
その瞬間…またきた。あの痛みだ。
「う…うぅ。」
「ちょっと…!?星蘭…!星蘭…!」
さくの声は途中で途切れ私はまた意識を失ってしまった。
う…う…。目が覚めた。
ここは…学校…?小さい時の記憶?
「ねぇねぇ星蘭ちゃん。宿題やった?」
だ…誰だ…綺麗な髪。金色の綺麗な…
「ねぇ?聞いてる?」
(まただよ。またあの転校生あの薄気味悪い子に話しかけてる。きもっ。)
これは…あの子たちの声…?悪口…?
私はいじめられていたの?それにしてもこの子転校生?外国から来た子かな。青い瞳に長い金色の髪を1つで縛っている。
「星蘭ちゃん?……あっ、そういえば…昨日の…」
そこで終わった。また私は暗闇の中に戻って行った。
「はっ…!はぁ。はぁ。」
「!星蘭ちゃん!大丈夫?」
「う…うん。」
「急に倒れるからびっくりしたわ。」
「心配かけてごめん。もう大丈夫」
「良かったわ…。」
「あの…さく…私ねこの世界に来てから記憶が少しずつ戻ってきてるの…」
「本当…!」
「うん。でもよく分からなくて。最初の記憶は誰かが泣いている記憶次は女の子がお母さんと遊んでいる記憶そしてさっき見たのが私が学校に通っている記憶…」
「ふむ…ちなみにあなたが記憶をなくしたのは何時ぐらいなの…?」
「それが…わからない…」
「それも分からないの!?」
「……」
「まぁ記憶が戻ってきているのならいいんじゃないかしら。」
「そうだね…」
「で?計画はどうなの?」
「はい。順調です。」
「そう…やっと…やっと帰ってきてくれる…私の大事な大事な子…うふふふふ。あははっ。」