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ここは昆虫の国『インセクトランド』!沢山の虫達が暮らしていますよ。あれ?ワクワク広場でヒメボタルのアダムが何か書いていますね。
ヒメボタルのアダム「久しぶり。元気ですか?僕はインセクトランドに・・・」
声「わーい(^○^)」
アダムが見ているとハキリアリの三つ子が走ってきたのです!
ハキリアリの子供1「滑り台だ!」
ハキリアリの子供2「ギッタンバッコンも!」
ハキリアリの子供3「こっちはブランコもあるよ!」
三つ子のハキリアリたちはとても楽しそうです!
声「みんな、気をつけてくださいよ!」
「そうよ。勝手に走っちゃだめでしょ!」
アダムが驚いて見つめるとハキリアリのマキシームと妖精の私が走ってやってきました。
アダム「マキシーム、未来ちゃん!」
ハキリアリのマキシーム「アダムじゃないですか」
「あらアダム。お手紙かしら?」
アダム「うん!お友達に・・・」
私が優しいなと思いながらアダムを見つめると、滑り台の上で誰かの喧嘩の声が!ハキリアリの次男と次女でした。
ハキリアリの次男「僕が一番だぞ」
ハキリアリの次女「私だよ!」
「ちょっと喧嘩しないで順番に遊びなさい!」
私は大きな声で言いました。
すると三男の泣き声が!三男は転んでしまったのです!
マキシーム「ほらほら、大丈夫ですか?」
マキシームが三男を抱き上げます。
次男と次女が私に言われた通りに遊びました。
次女「わーい(^○^)」
次男「行くぞー(^○^)」
三男「あ、僕もやる!」
兄弟たちが楽しく滑り台で遊んでいる中、アダムがマキシームに声をかけました。
アダム「こんなちっちゃな兄弟がいたんだね」
マキシーム「はい。自分たちは小さい子の面倒を見ながら暮らしているのであります」
アダム「へえ」
次男と次女と三男のハキリアリたちの楽しく遊び声に私は声をかけました。
「マキシームの兄弟のお世話ってとても大変だけどとても楽しいのよ」
私の言葉にアダムはマキシームの子供たちを見つめて微笑みました。
声「大変だ大変だ大変過ぎだぁ!」
空を見上げるとギンヤンマのアクセルが飛んできたのです!
「アクセルなぜそんなに慌ててるのよ?」
私は言います。
ギンヤンマのアクセル「テオが配達中の手紙をマキシームのお家に落としちゃって困ってるんだ!」
「Oh,No!なんて事を。テオ可哀想だわ!アダム、私テオの配達中の手紙探しにマキシームのお家に行ってくるわ!アクセル知らせてくれてありがとう^_^」
私は決意を固めてアクセルにお礼を言いました。
マキシーム「未来さんと一緒なら心強いですから自分も行きます。みんな帰りますよ!」
三男「やだ!」
次女「帰りたくない!」
マキシーム「ああ、もう。困りましたね」
「アダム、アクセル、ごめんなさいね。マキシームの子供たち手に追えなくてね」
お兄ちゃんのマキシームと姉代わりの私はため息をつきました。アクセルは首を横に降り仕方ないよとアピールしました。
アダム「あの、僕でよかったら」
アクセル「急げ急げ急げ急げー!」
アクセルがマキシームを背中に乗せて慌てて飛んでいき、私がアクセルの口真似をして全速力でアクセルの後をついていきました。
「アクセル、急いで急いで急いで急ぐわよ〜!」
マキシーム「未来さん、いつの間にアクセルの口真似を〜?」
マキシームが私に声かけながらアクセルのものすごい速さで飛んで行ってしまいました。
アダム「まあ、こうやって遊んでるのを見とくだけだし」
アダムは冷静な笑みを浮かべます。
三男が大きな白いキノコの上に乗って、バランスを崩しているではありませんか!
アダム「あ、危ない!」
アダムが走ってくると、三男が落ちてきても足で着地していました。
アダム「良かった・・・」
次男「僕のだよ!」
次女「私のよ!」
次男と次女が一本の木の枝に一枚の葉っぱを取り合って喧嘩をしています。
アダム「ああ・・・えっと・・・じゃあまずは君から先に」
アダムが止めに入り次男に言いました。
次男、次女「え?」
次女「何で?」
アダム「え?じゃあ君から・・・」
次男「ヤダヤダヤダずるい!」
次女「私のよ!」
次男「僕のだよ!」
アダム「え・・・あ!ジャンケンで決めたらどうかな?」
アダムは喧嘩やめさせるための言葉を口にました。
次男と次女は睨み合いましたがすぐ笑顔になり、じゃんけんをしました。
次男、次女「じゃんけんポン!」
アダムはホッとしました。
三男「漏れちゃう・・・漏れちゃう漏れちゃう!」
アダムは大慌て。
アダム「うわあ〜、どうしたら〜!」
アダムは三男を抱き上げて、トイレに行かせました。
アダムは私の言った通り兄弟のお世話は大変だと初めて知り、ため息をつきました。
三男「ねえ鬼ごっこしよ!」
アダム「え?」
次男「しよしよ!」
次女「鬼ね!」
次男「捕まえてみろ!」
三兄弟のハキリアリが走り出しました。
アダム「ようし!」
次男が明るくスキップしているように走っているところにアダムがタッチしました。
アダム「やった!」
アダムはやる気満々ですね。
次男「もう!何ですぐ捕まえるの⁉︎」
アダム「え?だって捕まえてみろって」
次男「おっきいのにずるい!」
仕方がなくアダムはゆっくり走って追いかけることにしました。三兄弟のハキリアリが走り出すと、アダムは追いかけました。
アダム「待て〜。ああ、良かった」
次女「ねえ、ちゃんと追いかけてる?」
アダム「ああ・・・えっとごめん」
三男「お兄ちゃんと未来お姉ちゃまは?」
アダム「あ、もうすぐ帰ってくるはず・・・」
三男はお兄ちゃんのマキシームと姉代わりの私に恋しくなって泣き叫びました。
三男「お兄ちゃーん、未来お姉ちゃまー(ToT)」
次男と次女は困り果てました。
アダム「ああ、えっと・・・そうだ!僕が面白い事をするよ」
三男「え?」
三男が泣き止みました。
アダム「いないいな〜い」
三兄弟「ん?」
回想シーンでアダムがいないいないばあすれば笑うだろうとアダムは思いました。
アダム「ようし、これで一気に仲良く・・・ばわわわあー!」
アダムは変顔をしてみました。
三男「怖いよ・・・」
次女「もう、何で怖い顔するの?」
アダム「え?いや、面白い顔のつもりなんだけど」
三男がまた泣き出してしまいました。
アダム「どうしようどうしよう!」
すると大慌てのアダムのお腹がピカリピカリ・・・光りました。
三兄弟「ん?」
アダム「まずい!」
三男が面白くなり笑い始めました。
次男「すごーい!」
次女「面白ーい!」
アダムは驚きました。
お兄ちゃんのマキシームと私が戻ってくると、アダムが体をフリフリしているとハキリアリの三兄弟がアダムの真似をして体をフリフリ。
「まあ、マキシーム見て」
マキシーム「あれれ?」
「どうやら、アダムのお世話、とても上手くいってるみたいね」
私が笑うとマキシームが私を見つめて三兄弟を見て微笑みました。
アダム“久しぶり。元気ですか?僕はインセクトランドにも慣れてきて、ここが大好きになりました!”
夕方になると、お兄ちゃんのマキシームとハキリアリの三兄弟はアダムと私と別れることになりました。
次男「アダム、未来お姉ちゃん、バイバ〜イ」
三男「バイバ〜イ!」
次女「また遊ぼうね!」
アダム「バイバ〜イ!」
アダムはマキシームと弟と妹たちに挨拶をしました。
「Goodbyeみんな、気をつけて帰るのよ!」
三兄弟が英語の上手さに拍手をしてくれて、そして私にやって来て、抱きしめました。
「何?」
次男「お姉ちゃん、僕たちのお兄ちゃんをよろしくお願いします」
次女「お兄ちゃんの友達としてもっと仲を深めてね!」
三男「お兄ちゃんもアダムもアダムの友達も僕たちもみんな、未来お姉ちゃまの事大好きだから!」
私は顔を真っ赤に染めて笑って頷いた。
三兄弟とマキシームと別れたアダムは手紙を書き続けました。
アダム“お友達も出来たし、毎日すっごく楽しいよ。それに、すっごく嫌だったお腹が光っちゃう事も・・・大好きになれたんだ!”
アダムは私がここにまだ来ていなかった時に、目立つのが苦手で、お腹が光っちゃうのを怖がってた事を思い出しながら最後にアダムの名前を書いて手紙を書き終えました。
「アダムどうしたの?」
アダム「僕、初めてここに来た時の事思い出したんだ」
「そうだったのね。私がまだインセクトランドに来ていない時だったものね」
アダム「そうだよね。君が初めてここに来たのは、僕が来たばかりのかくれんぼの時だったね。未来ちゃん、テオが落としてしまった手紙探すの大変だったよね?」
「もちろんよ!でもアクセルとマキシームと一緒に探したらすぐ見つかって、テオに配達中の手紙を渡したわ!」
アダム「それはすごいよ。テオもとても喜んでくれたんじゃないかな。困った人助けて、感謝してくれる事はとても良い事だし」
「そうね。アダムはマキシームの子供たちのお世話どうだったかしら?」
アダム「僕も可愛い兄弟たちのお世話とても大変だったよ」
「そうか。でもあの子たちアダムとも仲良くなれたし、とても可愛かったでしょ!」
アダムも頷きました。
アダム「未来ちゃん、もう暗くなるし僕たちも帰ろう!」
「良いわよ!」
私はアダムと共にお家に帰るのでした。
つづく
次回もお楽しみに(^○^)
アダム:じぶんのとくいをのばしてみよう!