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─16歳
朝だ
右には翠、左には來、それに挟まれるのは僕
先に水を飲もうとキッチンに向かった
まだ2人とも起きてないから静かで水を飲む音が響く
水を飲み終わったら急に背後から抱きつかれた
「おはよぉー…」
まだ眠いのかとろけた声だった
咄嗟に振り返ると目に映ったのは來
「やっぱり琉亜はいつ見てもかわいいね♡」
チュ…
「んっ…」
唇が重なり、急だったから声が出てしまった
「あーだめだよちゃんと舌出して」
口の中に2本の指が無理やり入ってきた
(苦っ…しい)
強引に2本の指で出された舌を吸うように口付けされる
「來…んっ…」
「あー!來だめだよ抜け駆け」
そんな声が聞こえて唇が離れた
「翠起きたの?おはよう!」
苦しかった。窒息する…
ー朝食の時間
「今日の朝食はスイーツメインにしたの」
「翠天才だね僕、スイーツ食べたかったんだよ」
僕は2人が楽しそうに話すのを聴いてるだけ
「「いただきます」」
僕もパンを取ろうと手を伸ばす
「まって琉亜」
もしかして悪いことしたのか
何より内心焦っていた。
心臓もバクバクしだす
「琉亜何回言ったら分かるのかなあ」
「このパンね、パン無くて近くのコンビニっていう所で買ったみたいなの」
「庶民が食べるパンを琉亜に食べさせるわけがないよ」
何を言ってるの?僕も庶民だよ。
コンビニのパン、すごく美味しいのに…
でも奴隷(ペット)の僕は何も言えない。
言い返せない。
「はい!あーーん」
來が一流のシェフさんが作ったものを僕の口に近づける
反抗すると何をされるか分からないから口を開けた
來がスプーンを僕の口に入れる
「んぐっ…」
來はそのスプーンを口の奥に突っ込んだ
「苦しい?僕たちそのお顔大好物♡」
ほんとに苦しい。息できない。
このままじゃ窒息する
限界に達するところでスプーンを口内から離した
「ハァハァ…」
僕はすぐに息を整える
「そろそろ高校行こっか!」
「そうだね!じゃあ早く準備しようね」
今日から僕たちは高校生だ
正直不安しかない。