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テラーノベル(Teller Novel)
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※本物の治療方法分からず描いてますのでおかしい部分はありますがご了承くださいm(_ _)m






ーーー3日後の朝(病室)ーーー




桃「…………」ピクッ

んっ……白い……天井……?

薬の匂い……病院…………?

桃「……死ねなかったんだ」

トラックにはねられて死ねばよかったのに

赤「……桃?」

桃「ビクッ……あ……り……赤にぃ……」

赤「桃ちゃんっ!!!」ギュッ

桃「!!」

赤「桃ちゃんっ!ごめんね!ごめんね!辛い思いさせてごめんね!寂しい思いさせてごめんね!俺ちゃんと桃の事見てたつもりだった、全然見れてなかった!本当にごめんね!?俺は桃の事大好きだよ!愛してる!本当に本当に愛してる!!!!」

桃「あ、赤にぃ……?」

赤にぃが……俺の事アイシテル?

嘘だっ……

赤「あ、ごめんね、ナースコールしなきゃ」

桃「……赤にぃ……今の時間……大学じゃ……」

赤「何言ってんの、桃が心配で3日連続で休んじゃってるよ」

桃「……3日?」

赤「桃、3日も目を覚まさなかったの」

桃「…………」

そのまま目を覚まさなければよかったのに

ナース「失礼します」

赤「あ、お願いします」

ナース「はい、桃さんここ病院です。分かりますか?」

桃「はい」

ナース「視覚や聴覚など違和感など感じませんか?」

桃「……いえ、大丈夫です」

ナース「桃さんは腕を骨折しておりますので、あまり動かさないでくださいね」

桃「はい」

折ってたんだ……どおりで左腕だけ動かない…

ナース「あと、桃さんは栄養失調になってます。それと体重も少なく、少し危険な状態です。なので、体重と栄養が平均的に取れるまで入院してもらいます。その間に骨折完治したらリハビリとかやりましょうね」

桃「……入院」

赤「…………」

ナース「では、少ししたら検査するのでもう少しお待ちくださいね。失礼致します。」

赤「桃ちゃん」

桃「……ビクッ」

赤「倒れようとしたんだってね」

桃「………………」

バレた……っ

赤「リスカもして……ODもしようとしてたんでしょ?」

桃「……っ」

嫌われるっ……

赤「ごめんね……気づかなくて」

桃「……え?」

赤「痛かったよね……辛かったよね……本当にごめんね……」

桃「…………」

嘘だっ……

赤にぃは、俺にそんな態度しない……

赤「桃ちゃん……俺の事嫌い?」

桃「…………」

赤「嫌い……だよね……?兄ちゃん失格だよ。俺ね桃がすごい頑張って、俺の役に立つようにしてくれてるのすっごく嬉しかった、すぐになんでも出来ちゃうからすごいなぁって思ってた。頼りなるなぁって、俺がいなくてもなんでもやっていけるじゃんって……思っちゃった。」

桃「…………」

赤「そしたら、まだ必要としてる青ちゃん達をばっかり見てた。まだ同い歳なのに青ちゃんより大人っぽくて、頼りになって、1人でなんでも出来る桃を見てるようで見てなかった。本当にごめん……でも俺は桃ちゃんのことが大好き。俺が夜遅くに帰ってきて、桃がご飯用意してくれてて、桃が作ってくれたご飯美味しくて、いっつも疲れて食欲なくても全部食べれちゃうの」

桃「………………」

赤「その後にお風呂入って、自分の部屋に行く前に桃ちゃんの部屋に行くの」

桃「……え?」

赤「今日もご飯美味しかった、ありがとうって、伝えてるの……桃ちゃんは寝てるから知らないよね、ちゃんと伝えればよかったね。」

桃「…………」

嘘つき……嘘だっ……

赤「桃ちゃんの寝顔見て癒されて自室に戻るんだー……桃ちゃんの寝顔可愛くて、スマホのロック画面にしてんの、見て可愛いでしょ」

桃「………………」

なんで……

赤「これ見るとさ、やる気出るんだよねぇ。今日も頑張ろって!家に帰ったら桃ちゃんの作ったご飯と寝顔が待ってるんだって!」

桃「………………」

赤「そう思ったら、大学もバイトも頑張れて本当に桃ちゃんに救われてる。それなのに俺が桃のこと救えてなかったね。」

桃「…………」

信じない……嘘つきなんだ

赤「桃ちゃん、ずっと頑張ってくれてありがとう。これからはちゃんと言うようにするし、桃ちゃんの話も聞きたい。どんな思いで今まで過ごしたか……教えてくれる?」

桃「っ……ぁっ…………」

赤にぃじゃない…こんなの赤にぃじゃない

信じない……また嘘だってなる…

ry「こんにちは」

桃「ビクッ……」

tm「桃くん!起きましたか!」

nb「桃くーん!よかった、起きたァ!!」

桃「ヒュッ…………」

赤「桃?」

桃「……帰って」

nb「え…?なんで?」

ry「桃、お前は少し誤解してるかもしれないんだ、それを話したくて」

桃「帰ってっっ!!!赤にぃも、ryさん達も帰ってよっ!!」

ry「桃っ……」

桃「嘘つきっ……みんな嘘つきなんだっ……!」

ry「違う桃っ!話を聞いてくれ!」

桃「帰ってよっ!」


ブンッ(桃がryさんに向けて枕を投げる)


ry「っ……」

桃「帰れ!!!帰って!!帰って!!もう来ないでっ!」

赤「桃っ……嘘じゃないよっ…」

桃「嘘なの!!赤にぃは俺の事をなんか愛してないっ!そんな暖かい目で俺のこと見ないっ!ryさん達も嘘つきだっ!あんなに家族って言ってくれてたのにっ…………」

ry「家族だと思ってるっ!」

桃「なんで嘘つくの!?思ってないって、早く戻れって言ってたじゃん!!!早く出てよ!帰ってよ!嘘つく為にここに来たんでしょ!?嘘つけば俺の事簡単に丸め込めるって思ってるんでしょ!?そんなのって無いよっ……」

ry「桃っ……」

nb「桃くんっ、俺たちは」

桃「聞きたくないっ!!全部全部嘘っ!帰ってよ!お願いだから……っ!」

tm「っ……帰りましょう」

nb「で、でも」

ry「……また来るな」

赤「俺も、また来るね」

桃「っ………」


パタンッ……


桃「っはぁ……っはぁ……」

ナース「大丈夫ですか!?」

桃「………………」

ナース「すごい声しましたけど……」

桃「大丈夫です……すみません…」

ナース「……何かあったら言ってくださいね」

桃「……あの……お願いがあるんですけど」

ナース「……はい?」

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