※捏造
※2.5次元創作
※ご本人様には一切関係ありません
sypside
「…あれ」
何処だ、此処。
辺りは暗くて、此処が何処だか分からない。
重たい身体を起こして、辺りを見渡す
すると、目の前にはzmさんがいて、線香花火を手に持っていた。
線香花火を眺めていて、俺に気が付いていないようだ。
「zmさん…」
声をかけると俺に気が付いたのか、ゆっくりと俺の方を向いた。
「起きた?おはよ」
彼は優しく微笑んで、俺を見た。
「syp君も花火せぇへん?」
「良いですけど」
いきなり提案をして来たから驚いたものの、まぁいいかと思い、返事をした
「線香花火しかないけどええ?」
「なんで線香花火しかないんすか…まぁ良いですよ」
俺がそう言うと彼は嬉しそうに笑ってライターを取り出し、火を付けた
「花火綺麗やな」
「そうですね」
パチパチと四方八方に飛び散る光が綺麗だな、なんてぼんやり考えながら花火をしていると、花火の火は小さくなり、終わりへと向かっている。
すると隣で座っていた彼が立ち上がって此方を見た。
「…なぁsyp君」
「なんですか?」
「ごめんな」
「何言ってるんですか、貴方らしくない」
ごめんと言う彼は酷く優しい笑顔で俺を見るもんだから心が痛くなる。
「置いて行ってまうけど、許してな」
彼がそう言った時、辺りに強い風が吹いて花火の火が落ちた。思わず目を瞑った俺は、ゆっくりと瞼を開いた。
「…zmさん?」
彼はいつの間にか消えていて、先程まで話していた筈なのに、彼がいない。
「….あ、」
そうだ、思い出した。俺はあの時撃たれて、それであの人が俺を庇って…
「…はは、」
彼は、もう居ない。彼が先程まで座っていた場所にはまだ微かに彼の温もりがあった。
「置いて逝くとか、最低ですね」
微かな温もりを感じながら、俺は再び目を閉じた___
コメント
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やべぇ 目から滝が流れてくる(´;ω;`)