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それはある日、突然に起こった。
宅配ドライバーとして働き始めて半年
だいぶ慣れてきた頃だ。
配ったら配った分だけ給料がつく
なので荷物を沢山貰って稼いでいた。
ようやく給料も安定してきた。
ここまでしんどかった。
あとはこのリズムで頑張れば生活は安定する
今日もうちょっと配ったら記録更新できるんじゃないか??
すみませーん!
荷物貰っていいっすか?笑
いいけどそしたら俺荷物ないから帰るよ!?
休んじゃってください笑
明日はお前が休めよー!
代わり入るで!ありがとな!
お疲れっす!
春の嵐が終わり、ようやく暖かくなってきた
風が気持ちいい。
絶好の配達日和だ!
荷物を積み込み、颯爽と出発した。
今日は土曜日、在宅率高いから沢山配れる。
よし、到着!
それから2時間くらい配り続け、順調に終わっていった。
次はここか
ドンッ
え。?
途端、女の子の悲鳴が聞こえた。
痛い!!!痛いよ!!!!
まさか。。
身の毛がよだつ。
すぐさま車から降り、
しっかりこの目で確かめた。
女の子を引いてしまった。
うそ、夢か。?
血、頭、赤い。?
何が起きた。?
どうして声が出ない。なんだこれ、
耳鳴りがする。
自分に何が起こったのか理解しようとするが、当時何も考えれなくなっていた。
引いてしまった女の子の母親曰く、
声をかけても全く反応がなく、体中が尋常じゃないほど震えていたという。
すぐさま近所の方が救急車を呼び、来るまで
救命措置を行っていたという。
女の子を引いた後の自分の最初の記憶は、
留置所からだった。
警察官から聞いた話だと、
その後女の子はすぐに運ばれ。
緊急病棟にて蘇生マッサージが行われていたという。
自動車学校などで
救命措置の実技があると思う。
だいたい指一本分あばら骨が沈めば
心臓マッサージは出来ていると言われているが、その最終段階は違うらしい。
緊急病棟の手術室で母親が見た光景は
おぞましがったという。
医者が女の子の上に跨り心臓マッサージを施していた。
心臓マッサージの最後の段階とは、
あばら骨が折れるほど力強く押し込むらしい。
そして案の定その場には、
あばら骨が折れる音が響き、
医者の還ってこい!!と大声で叫ぶ声や、
母親がやめてください!!
と泣き叫ぶ声が、、
まさに見るに堪えない光景だったと警察官は言っていた。
医者がマッサージをやめ、女の子の上から降りた時が、その子の死亡時刻だったという。
遺族たちに頭を下げる、自分の上司たち。
絶対に許さない。
お前もアイツも同じ目に遭わせてやる。
お前もアイツも殺してやる。
娘を殺したアイツはどこだ。
その母親の顔は、この世のものとは思えないほどに恐ろしい顔だった。
安全運転。
本当に自分は出来ているだろうか。
一日が終わって、正々堂々と
今日は安全運転が100%出来たと、
心から言えるだろうか。
いつも安全運転してる。
そういう人達が沢山いる。
危ないのはふとした瞬間。
少しの気の緩み、油断。
少し考え事をしていた。など。
1番危ないとされている新生活の季節。
加害者にならない。
被害者にもならない。
そんな運転を。