あの日は雨が降ってて空気がジメジメして、 イライラしてた。 こんな土砂降りの中、ちっこ い女の子が座ってたから、 びっくりした。
声をかけた方がいいのか迷った。でもこの子は赤の他人だ。知らない男子に話しかけられたら普通気持ち悪がられるよな…。そんなこと考える前に、 口が動いた。
「君さ、何してんの?」
言ってしまった。俯いてた少女が俺の方を見上げる。なんだ、結構可愛いじゃん。
少女は、「え、誰。」って顔だ。 申し訳なくなってくる。 話しかけちゃってごめん。困るよな普通に。
「誰、ですか」
そりゃそうだ。 俺は他人なのだから。
「まあまあ、気にしないで」
彼女はきょとんとしている。 「何言ってんだコ
イツ」とでも言うように。
「何してんの?」
聞くのは2回目。この子、1人でどうしたんだろう。迷子?…なわけ。 1人で雨の中座り込んでるってことは何かあったんだろう。
そういう人が目の前にいて見過ごすことは俺の良心が 許さない。 お節介だと分かってはいるが、彼女の隣に座り込む。
この彼女との出会いが、俺の高校生活を変えた。
コメント
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そんなことないです、!
やばい、、、この人天才や、