僕は…
やっぱり好きだった
お前のこと
……
「ん、はよ、」
眠そうな顔で挨拶する彼、
彼は、僕が好きなんだ、
〜学校〜
「おはよ、」
「おはよ!」
付き合ってても、変わんない毎日、
僕は彼を愛せているだろうか
僕は、こいつのことが好きなのかな…?
分からないや…恋愛なんてしたことないもん…
〜数日前〜
はぁ〜…ねっむ、
「話って何?」
「い、嫌だったらいいんだけど…」
「付き…合わない…?」
…ん?付き合う…?…恋愛とかしたことないけど
ただの幼馴染と…?…まぁでも、
これもチャンスかも…
付き合うっていう体験をできる
貴重なチャンスかもしれないし…
とりあえず…
「…?…いいよ…」
「え!?いいの!?」
騒がしいなぁ…受け入れただけで…
「いいよ、」
「やったー!!!」
かと言って、僕が本当にあいつを愛しているのか…?
恋してるのかな…?
わかんないや……
「…あ!」
思い出した
友達が、母親が轢かれて死んだ時
号泣してたな…、
本当に好きなら、死んだ時に
本気で悲しめるはず、
なら____
殺す…?
いや、人を殺すなんて僕には無理だ…
じゃあ…
「話ってなんだよ」
「まぁまぁ、」
「この銃で僕の彼氏を殺って欲しいんだよね」
「え…?お前どうしたんだよ」
「実は、自分が彼が好きなのかわかんなくって、
そしたら君が母親が亡くなったとき
ものすごく悲しんでたの思い出してさ、」
「おい…その話すんなって、、、」
「ごめんごめん…w、それで、
本当に好きなら死んだ時
本気で悲しめるから…」
「なるほど?…まぁ…別にいいけどよ…」
「ほんと…?ありがとう、じゃあ、頼むね!」
ある日、彼を殺すように言った僕の親友から言われた
「あいつのこと殺せない…」
「…?なんで?」
「あいつ 避けてくんだよ…」
「じゃあ僕が惹き付けるから
無理にでも殺ってよ!!」
「…ッたく…しゃーねぇな…」
その日、僕は彼を惹き付けて、
散歩していた
すると______
熱された銃弾が、
僕の体を突破った
「…え…?」
「え…は?おい…大丈夫か…?」
僕の親友は、
打つ方を間違えたようだ__
「ゲホッ…」
僕の口から一斉に血が吐き出される
「おい…救急車!誰か!!」
彼が泣きながら助けを求める
「大丈夫…大丈夫だから…ッ…」
「ゔぁッ…ここに…来なきゃッ…ぅ゙ッ」
彼が泣いている、
ただそれだけなのに、
彼が泣いているだけで胸が痛くなる
「なぁ…、最後に言いたい」
「最後ッ…?…」
「僕、やっぱ…」
薄れゆく意識の中、僕はこう思った
僕、やっぱり好きだった
___報われぬ恋___
コメント
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うぉおお……自分が死んで相手が悲しむことの方が、結局自分にとって辛いってことか