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ut視点
とんでもない事になった。俺らは、ゲームマスターという謎の人物に連れ去られ、人狼RPGをすることになった。…やっぱわけわからん。ただ、生きて帰るには、俺の陣営「 」が勝つ必要がある。どんな手を使ってでも。その現実を聞くと、どうも気が滅入る。なぜなら、このゲームに参加してるメンバーは、全員見知った顔。たまに飲みに行ったりもする。だから、勝つためとはいえ、誰か殺す必要がある。それが嫌だった。
ko「おぉ大先生やん!こんなところでウロウロして、何しとるん」
後ろから声がした。誰かと思えば、コネシマだった。
ut「シッマやん。まだ生きとったん?」
ko「当たり前じゃボケェ」
いつもと変わらないやり取りをする。違うことと言えば、俺らを取り巻く状況だった。
ko「…大先生、お前は信用してええんか?」
突然そんなことを聞いてくる。こいつにしては少し珍しい。そう思った。しかし、この状況なら、誰しもそう思うだろう。なぜなら、命が懸かってるから。
ut「あぁ、信用してええで。とりあえず俺は黒じゃない。信じられんなら、占ってみたらええ。きっと、村人って出る」
取り敢えず言ってみるが、コネシマはそれを信じてるか、わからなかった。けど、次の一言ではっきりした。
ko「あぁ、分かった。お前の事は信用する。けど、もし怪しかったから、ぶっ殺すからな!」
ut「ちょ、それは勘弁…」
この口調は、何となく信用できた。それにしてもこいつ、この状況に適応するの早いな。
ra視点
さーてさてさて、俺は「 」かぁ~。森の中を歩く。いや~殺されなければいいけどね~。こう思っていたが、頭ではよく理解していなかった。ただ一つ、確かなことは、勝たなければいけないという事だった。…ゲームマスターは、一体誰なんだ?さっきから溶けない疑問を、溶かそうとする。あいつは、俺らの名前を知ってた。その証拠に、誰かが質問すると、すぐに名前で呼んだ。なら、俺らに近い人物か…?そう思ったが、違うと否定する。あの声は、聞いたことなかった。男とも、女とも取れない、中性的な声。恐らく、いつもやってるメンバーのなかに、あの声と一致する人物は居ない。ならば誰だ?消えることの無さそうな疑問を考える。ふと顔を上げると、森のなかでも分かるくらい、空は橙色に染まってた。そろそろ夜か…最初の犠牲者が出るかもしれない。その犠牲者は、もしかしたら自分なのかもしれない。そんな恐怖を胸に抱えながらも、夜は更けていった…
sm視点
あぁ~スケルトンが湧いてる。こういうとこもリアルなのか。感心してる場合じゃねぇ。倒さないとスケ死する。目の前にいる3、4体程のスケルトンを、素手で倒す。案外簡単に行けた。エメラルドが三個集まった。いい滑り出しだ。城の中を出る。暗闇が支配する空には、それに対抗するように、青白い三日月が浮かんでた。取り敢えず何か買うか…店に行き、肉を買う。腹が減っては戦は出来ぬ、とも言うし。俺の役職は「 」だった。未だにこの状況が、理解しきれていなかった。ゲームマスターを名乗る人物に連れ去られ、ゲームをする。もしこの文面だけ見れば、こんなことが現実に起こる訳ない、と思っていただろう。しかし、いま、たった今現実に起こってる。色々と疑問はあったが、解ける筈がないと思っていたので、考えていなかった。人影かある。よくよく見れば、コネシマさんだった。何か考え込んでるようだったが、夜なので、話しかけられなかった。空を見る。三日月が、今度は、俺らを嘲笑うように浮かんでた
次回へ続く