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題名読んだだけでどんな話かわかった人は怖い人です
過去一で題名が長ぇ
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ゲームとお菓子とお酒も用意しとく
恋人が女に刺された
理由は間違い
後ろ姿が死ぬほど似てたらしい
目開かなくて血が流れてって温かかった手は冷たくなった
刺されたとこが悪かったのと引きこもりで体力なかったのが原因で死んだらしい
目の前で人が死んだことなんてなくて
目ぐるぐるして駆け寄ったあとはなんも出来なかった
あーこのまま死ぬんだーって体動かないのに汗やばいぐらい出てるのに頭の中は冷静だった
死なないで欲しい
もっと色んなとこ行って
もっと色んなもの食べて
もっと色んなこと見て
もっと一緒にいたかった
もう無理だけど
目を開けたら恋人が泣いてた
おかしい
なんで初兎ちゃんが泣いてるの
なんで僕が刺されてるの
てかこれ目ほとんど開いてないな半目だ
刺されてるとこが痛くて熱い
でもほかは凍えるほど寒い
熱くて寒いって初めてだな
あ、これ僕が刺されたんだ
最低だな僕
死にたくなささに初兎ちゃんが死んだことにしてた
やだ死にたくない
なんで間違いで死なないといけないんだ
なんで僕が死なないといけないんだ
目的は僕じゃないはずなのに
もっと初兎ちゃんといたかった
くだらない馬鹿やって
くだらないことで笑いあって
くだらないこと喋って
くだらない日常で、いつもの日常でよかったのに いつもの日常がよかったのに
僕の最期は初兎ちゃんに手握られながら家のベットで死ぬって決まってたのに
薄れてく視界の中見えるのは初兎ちゃんが泣きじゃくってる顔
最期に初兎ちゃんの泣き顔で終わるのはやだから
「笑って、初兎ちゃん」
掠れる声でこう言った
そしたらハッとした顔して満面の笑みになった
「一緒の墓に入ったるからゲーム用意して待ってて」
って言った
任せといてゲームとお菓子とお酒も用意して待ってるよ