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鬼島くんとシーナさん

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137

137話*鬼の運転*⑥

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2024年04月15日

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翔に手を繋いでもらって駅前の繁華街を通ると、案の定同じ学校の人達と思われるグループと何度かすれ違った。

「ヒソヒソ……あれ翔君だよね?本当に彼女出来たんだ」

「えー彼女の方誰?」

私達が通るとチラチラと見られているのがわかる……。

翔が注目される存在なのはよーくわかっていたけど、想像以上だ。

街中でこれだけ注目されるという事は翔の事知ってる生徒が多い学校だったらもっとすごいかもしれない。

私は俯いてマフラーで口元を隠した。

「寒い?」

「ううん……寒くない」

やっぱり些細な行動にも気付いてくれる……。

翔がいつも私の事をちゃんと見てくれているのが身に染みて分かった。

すると突然翔は繋いでる手にギュっと力を込めた。

「え?何?」

「俺、いつもの里菜も好きだけどさ……素直な里菜も可愛いなぁと思って」

「んなっ!別に素直になんてなってない*****************

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