【東リべ×文スト 花垣兄妹が谷崎家と家族になる】
⚠️注意⚠️
・誤字脱字、捏造
・キャラ崩壊
・駄作
・東リべと文ストの両方キャラが出て来ますが、東リべからは基本武道とその妹(オリキャラ)しか出ません。
・オリキャラあり
・口調迷子
・一応探偵社とポトマが仲良い世界線として書いてます。
・文ストのカッコいい漢字使いは出来ません。
これらが問題無い人は頭を空っぽにして本編を御覧下さい。
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此処はヨコハマに位置する武装探偵社。基本的に異能力者などを専門に扱う場である探偵社だが、ここ最近は特に大きな依頼も無く比較的平和な日々が続いている為、社員達は少しリラックスし乍らも各自の机に座り書類仕事を進めていた。(一部の人を除いて)
鍵盤《キーボード》を押す音や書類を捲る音が響く探偵社に、ガチャッと音を立てながら扉が開かれると、金髪の少年と黒髪の少女が現れた。
谷崎「あ、おかえりナオミ、賢治君。」
ナオミ「ただいまですわ。兄様!」
賢治「ただいまです!」
二人は先程まで外回りに行っていて、それが終わり戻って来た所だ。
ナオミ「あ!そうですわ、兄様!」
谷崎「ん?如何したの、ナオミ?」
ナオミ「つい先程、タケ君から電子文書《メール》が来ましたの!」
谷崎「そうなの?何て云ってた?」
ナオミ「『今日の夜ご飯、シチューでも良い?』と来ていましたわ。如何です?兄様。」
谷崎「佳いんじゃない?返事しておいて呉れる?」
ナオミ「了解致しましたわ!」
相変わらず仲が良いな、と思いながら何となく二人の会話に耳を傾けていると、何やら少し引っかかる様な話をしていた。会話の途中に出て来た"タケ君"という人物だ。一体誰なのだろう?
敦「谷崎さんとナオミさんの今日の夜ご飯は、シチュー何ですね。」
谷崎「うん。多分そうなるかな。」
与謝野「谷崎。此れは単なる好奇心なンだが、先刻云ってたタケ君とやらは一体誰なンだい?」
谷崎「えっとですね…タケ君は、ボクとナオミの弟…です。」
・ ・ ・ ・。
予想していなかった谷崎の回答に、その場にいる殆どの社員が驚いた。
太宰「え、谷崎君とナオミちゃんの他にも兄弟がいたの?」
谷崎「はい。まぁ正確に云えば、出来た…と云いますか…。」
敦「出来た…?」
谷崎「うん。ボク達、親が住んでいる家とは違う家で今暮らしてるんだけど、数ヶ月前くらいに久々に親から電話が来て、其処で話されたのが『孤児院の子を新しく引き取ろうと思ってる』っていう感じで、結論から云えば引き取る事に決めたんですけど、親は仕事が忙しくてあまり家にいないので、ボク達と一緒に暮らす事になったんです。」
国木田「其れは其の孤児にとっては佳かったのか?家にあまりいないという事は、其処迄面倒は見れないというのとあまり変わらんだろう。」
谷崎「いえ。其の孤児の子が其れでも佳いと云って呉れたので、其れで引き取る事にしたらしいんです。」
太宰「其処をあまり気にしていないという事は、其の孤児の子は其処迄歳の離れた子では無いのかい?」
ナオミ「そうですわね。太宰さんの云う通り、彼の子達は私達とは然程歳は離れていないので、其れもあって其処迄不安になったりしていなかったのかも知れませんね。」
与謝野「…ん?彼の子達?」
谷崎「?はい。孤児院からは二人引き取りましたので。」
賢治「二人も引き取って呉れたなんて、谷崎さんの両親はとっても優しいんですね!」
鏡花「……二人も引き取って大丈夫だったの?」
国木田「慥かに、何も二人同時に引き取る事をしなくても佳かったんじゃないか?幾ら歳が近いと云えども、家に住む者が一度に二人も増えるのは大変だろう。」
谷崎「いや〜…其れはですね…。」
ナオミ「私達が引き取った二人は双子の兄妹だったんですの。産まれた時からずっと一緒にいる二人を引き離すより、一緒に引き取ってあげた方が佳いと思いましたの!」
与謝野「成程。慥かに、其れなら納得だね。」
敦「離れ離れにならなくて佳かったです!」
その後、谷崎とナオミが引き取ったという双子の兄妹の性格やら、どんなものご好きかなど、色々皆んなで話題を広げていた。
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武道視点
武道「嗚呼、今日も派手にやられたなぁ。」
今から約一年程前、突然事故で両親が亡くなり、それからは双子の妹と一緒に孤児院で暮らしていた。もう暫くはこのままかも知れないなぁ。と思っていた時、俺達を引き取りたいと言ってくれた夫婦がいた。夫婦には、既に俺達より少し歳上の息子と娘がいると聞き、嫌がられないかと心配していたが、その心配は良い意味で裏切られる事になった。
初めて夫婦の息子さんと娘さんに会った時、二人は血の繋がりなどを全く気にする事なく接してくれた。その為、俺と陽姫も直ぐに二人に懐き、仕事が忙しい夫婦に変わって二人の家で一緒に暮らす事となった。ヨコハマはとても居心地が良く、住みやすい場所だった。
だが、このヨコハマが都会という事も関係しているのか、矢鱈とこの街(特に路地裏なんか)は所謂"そういう輩"が一定数いる。新しい家に案内してくれた初日にも、二人には気を付けてね。と注意されていたが、元々俺は不良として暴走族に入っていたし、自慢では無いがそれなりに強いと思っている。なので、俺はそういう輩に絡まれると大体その相手を殴り倒していた。
暫くそうやって売られた喧嘩を買っていると、段々と俺に喧嘩を挑む奴が増え、更には元々俺の事を知っている奴もいた為、最近は喧嘩を売られる事が前よりも多くなった。喧嘩をする事自体は好きだが、こうも高頻度で絡まれると流石に疲れるし、何よりずっと同じくらいの強さの奴しかいない為少し飽きて来た。けど、毎回毎回あっちから仕掛けて来るので、やりたく無いと言っても関係無く攻撃をして来る。(言った事は無いが)
そして俺は前より怪我をして帰る事が多くなった。その所為で陽姫と兄さん、姉さんにも心配掛けてるし、早いとこやめてもらわないとなぁ。と考えていると、今日も十人肌に喧嘩を売られた。前回よりも怪我をした箇所が多い為、また心配されるかもなぁ。と思いながら帰路についた。今日は兄さんと姉さんのバイト?仕事?がお休みの為、家に帰れば二人ともいるだろう。
武道「ただいま…。」
谷崎「あ、おかえりタケく…ん。」
あー…。やっぱそういう反応になるよなぁ。
谷崎「た、タケ君また怪我しちゃったの?!」
武道「いやごめんな、マジで。また怪我して帰って来ちゃって…。」
谷崎「いや、其れは全然佳いんだけど…いや佳くないけども!と、取り敢えず早く手当しよう!!」
兄さんがリビングにいる姉さんに救急箱を用意するように声を掛けて、其れに返事をした姉さんはガサゴソと準備を始めた。
谷崎「大丈夫?痛いよね…。」
武道「いや、見た目が大袈裟なだけで割と其処までは痛く無いよ。」
ナオミ「けど、随分と痛々しいですわよ?」
武道「大丈夫大丈夫!これくらいは慣れてるしさ!」
谷崎「慣れちゃうのも如何かと思うんだけど…。」
手当が終わり、姉さんが片付けをしていると、兄さんが驚く事を言った。
谷崎「ねぇ、タケ君。正直に云って欲しいんだけど、流石に其処迄怪我するのは一寸可笑しいよ。学校とかで虐められたりしてない?」
武道「は?いじめ?そんな事されてないよ!今の学校の奴ら皆んないい奴だらけだし!」
谷崎「本当に?」
武道「本当だよ。学校では何とも無いから、心配しないで。」
谷崎「…うん、判った。けど、何かあったら直ぐに相談してね?」
武道「うん。ありがとう、兄さん。」
俺がそう言うと、兄さんと姉さんはキッチンに向かい、夜ご飯の支度をし始めた。
武道「(…はぁ〜。危なかった〜。)」
危うくバレる所だったと思い、何とか誤魔化せた事に安心する。とはいえ、二人は誤魔化せても、きっとハルには直ぐに勘付かれるだろう。今日も寝るまで頭の隅でそんな事を考えていた。
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