コメント
3件
ちなみに途中にでてきた韓国語の訳は【死んでも離さねぇ】なのです。(*´ 艸`)
ヴッ尊い.......やっぱ推しっすわ♥️( ☆∀☆) B3ってやっぱ、ねお君の事気になってんのかなぁ.......♥️ 違ったとしても尊い..........
「まだちょっと早ぇかな」
腕時計をみながらneoがつぶやく。実は今日は貸していたゲームを返してもらう日なのだ。まだ朝の10時半だから、B3の家へ行くのを躊躇していた。とはいえもう家から出ていたのだが。新作ゲームを半ば強引に借りられたものだから、はやくやりたくて仕方がなかった。感想もききたかったし、やっぱり行くことにした。
勝手に入っていいとはいわれたものの、neoは律儀にインターホンを押した。
返事はない。
もう一度押して見るが反応はやっぱりない。もう入ってしまおうと思ってドアノブを握るが、アイツのことだから急にでてきたりするのかもしれないと思い、慎重にドアを開けた。特におかしなことはなにもない。しかしまだ油断はできない。B3がどこにいるのかわからないが、とりあえずリビングに通じるドアをそっと開けてみた。
警戒していたそいつはソファで仰向けになっていた。待ちながら寝てしまったのか、ゲームのパッケージを持ちながら寝ていた。その姿をみてneoはふっと吹き出した。たたきおこしてもよかったのたが、ズレたサングラスからうっすらと見える目の下のクマをみると、さすがにそれをするのは気が引けた。ラップバトルが連続していたから疲れているのだろうか。neoはとりあえずB3を起こさないように、そっとゲームを返してもらうことにした。難しいと思っていたが、案外あっさり取ることができた。のばしたままの手をよく見ると、B3の手がとても綺麗なことに気づいた。普段あまりB3のことをよく見ていないから、新しく気づくこともあった。
いつもスキがないが、今は無防備なB3にneoは少しちょっかいを出したくなった。
neoはゲームを机に置いて、床に座り、B3の顔をよく近づいて見てみる。しかしその姿を見て手を出す気はなくなった。
普段サングラスで見えないその目はそっと閉じられていて、口は開いたままだった。寝息をたてるたびに、滑らかな肌にエンペラー・グリーンの髪がかかり、陽光で鮮やかに輝いていた。
「…こいつこんな綺麗な顔してたっけ」
思わずneoはそうつぶやいてしまっていた。
もうそろそろ帰ろうと、ゲームをとろうとして立ち上がった。その瞬間─────
急に胸ぐらを掴まれたかと思うと、足が床を離れ、体が宙を浮いた。そしてソファの上に胸先から着地してB3を押し倒すような姿勢になると、にやにやと笑う金色の目と視線が合った。
あまりの情報量にneoは激しく混乱し、動揺した。そんなneoを見てB3の顔がさらににやつく。
「惚れちゃった??」
その言葉でneoは自分が一体何を言ったのか、はっきりと思い出した。そしてその意味を今更理解して顔を赤くした。
「いやそんなんじゃねぇから!!」
「ふ~ん?」
間があるせいでどんどん体の熱があがっていく。
「…起きてたのかよ」
話をそらそうと、何気ない感じで言うつもりが声がうわずってしまった。
「まぁな」
「い、いつから??」
「さぁ、いつからだろうな??」
動揺するneoとは対象的にB3はとても楽しんでいる。しかしneoの頭はだいぶ働くようになり、冷静さを取り戻しつつあった。
「ていうか俺 帰るから」
起き上がろうとするがいつのまにか腰に手を回されていて全く動けなかった。
「今日はかえさねぇから」
「えっ、は…?」
さっきまでにやにやとしていたのに、急にまっすぐな目でいきなりそう言われて、また冷静さを失い、顔が熱くなる。
「ゲームをな」
「っ!!」
「あれ??もしかしてなにか勘違いしてた??」
B3の真剣な顔はどこへやら、またいつもの顔に戻っていた。
自分の勘違いにneoはこれまで以上に赤くなる。そして恥ずかしさと苛立ちがneoの頭の回路をショートさせた。
「人を弄んで楽しいかよ馬鹿野郎!!」
怒りと恥ずかしさのせいで子供みたいな口調になってしまった。
B3の手がneoの腰から背中へと移動した。
「離せよ!」
B3はneoの言葉を無視した。ただでさえ近かった距離がもっと縮む。思わずneoは顔を背けた。B3の体温が伝わってきて、ますますneoは顔を赤くした。
「なぁ、こっち向けよneo」
B3はそう言うが、neoは顔を背けたままだった。顔を合わせられるわけがない。と、背中から片手が離れた、と思ったら頬をつかまれる。
また目があった──────
チュッ
「っ!!!!!!」
「죽어도 못 보내」
そう言うと、困惑するneoをよそにB3はまたにやっと笑う。neoよりも少し大きいその手がneoの頭を抱き寄せた。
B3の匂いがする。悔しいけどこの匂いはとても落ち着く。
「帰さねぇぞ、お前をな」
“お前”の部分をやけに強調させたように聞こえた。言われたら言われたで照れくさくて、B3のシャツに顔をうずめたままneoは耳まで真っ赤になった。
「嫌か? それとも…?」
こんな聞き方はタチが悪い。yesかnoじゃなくて、答えを言わせようなんて全くB3らしい。
「嬉しい??」
「…嫌……じゃない」
くぐもった声でneoは曖昧な返事をした。