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テラーノベル(Teller Novel)
ミンクス:2024/01/28 22:56

ミンクス:2024/01/28 22:56

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第1話

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2024年01月28日

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時報を聞き駅へ急ぐ。

灰のカラスの影の様な空が今は暗く、

紫の神社で貰った御守が今は淋しげな色のまま息を切らす私を守っているのだろう。

突然呼び出した彼について言えば、不幸な事に大きな事件に巻き込まれたらしい。

彼は人一倍正義感に厚かった人だ。

良く思い出すのは彼木戸正一がその社長斎藤金七が部下の咲実恵の病気を引き起こした事をきっかけに真剣な目でせき立てた事だ。

彼は一連の流れをこう説明していた。

かつて咲実恵は自分の業務に忠実であり、それ以上に会社に身を捧げる日々を送っていた。

彼女の口癖はやるならやってみなさいよ。例え出来なくても私は平気よ。その方がスマートでしょう?そんな女性だった。

某令和2年1月19日、社内に不正が働いたようだ。

従業員の一人が数人とタッグを組んで、取引先会社の金融取引を調べ上げ、ある金融業者A社から人材を買収し社内で組織を組んで粗利を得るバレない方法をマニュアル化して販売していた。

結果、そのマニュアルには穴があり、僅かなミスがあったので人材Aは罪を被る事になった。

悪い事に、人材Aは口を結び開かなかったようで斎藤社長の従業員一味は捕まらないでいた。

それを突き止め、金七に伝えようとしたのが咲実恵だった。

彼女は従業員一味を相手にある取引を持ち掛けた。取引先会社との信頼関係の回復に努めてから自主して欲しかったが、咲氏が通報するか社長に伝えるかの選択を判断させようと努めた。

結果、彼らは警察へ自主をした。

その咲実恵も誠実にサポートしていたのは今回呼び出してきた木戸正一だ。

会社内のその部署では捕まった従業員一味が通じる者を多く作っていたので、その空気感からたくさんの嫌がらせがあり、心身ともに疲れていた。

咲氏にとっては良い従業員仲間となっていた。

その中、斎藤社長は咲氏に取引先企業との信頼関係に務める特使として送る指示を出した。

然し、予想通り取引先会社からの嫌がらせまで過酷なものだった。

それに対し斎藤社長は次第に咲氏を責め立てる様になった。

結果、度重なる責任に心が壊れてしまい、鬱病と診断されたのだ。

彼女は会社を退職し、木戸正一は斎藤社長に真剣な眼差しで社長を改心させようとしたのだった。

その内に、目的地の駅に着いた。

木戸正一は、何者かに刺されていた。

幸いにも、息はあった。助けを呼び病院へ向かわせる為に救急車を読んで欲しいとジェスチャーしていたので、慌てて救急救命センターに連絡をした。

その後、共に病院へ行き、後日私は警察署へ殺傷事件の届け出を出した。

一ヶ月以上経ち、お見舞いへ行く内に手術は成功し次第に回復していた。

落ち着いた折に、木戸正一はその日まであったことを話し始めた。

彼は仕事以外の付き合いで良く飲みに行く人でもあった。その中にある変わった経歴の人物がいた。

その人は心七愛という方で、マサチューセッツ工科大学で学び首席で卒業し、暫くマイクロソフト・オフィス社で勤務した後、社内活動家として目覚め、今に至ったという女性の方だ。

木戸正一は立場は違えど正義感に通じるものがあったのだろう。いつの間にか、心七愛から赤屋勝吉という人を紹介された。

その人には裏の顔があったことを心氏は知らなかったは言えない。

赤屋は極道出身だった様だ。

その内木戸は赤屋と意見の合わない席を共にしていた。

心氏も共犯なのかもしれないと思いながら、木戸は赤屋の名を憎む様になった。

一杯の酒で喧嘩になり、暴力団からマークされてしまう様になった。

妙な事だが、その心氏と赤屋氏を近くに呼び寄せたのが斎藤社長だったという不安材料が明るみにされて来た。

木戸はその折、殺傷事件の被害者となったらしい。木戸は疲れ切っていた。

画像

咲実恵サキ ミエ心七愛シン シチア

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