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弱虫な風邪ひき

弱虫な風邪ひき

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第1話

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2023年02月25日

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「あっ…」

たまたま物資を調達するためによった島でばったりローとキッドが出会ってしまった。

「よぉ、トラファルガー。」

不敵な笑みを浮かべてキッドが言った。しかしローは無視をしてふいっと顔を背けてしまった。

「おい💢無視してんじゃねぇぞ!トラファルガー」

「…別に敵であるお前に話すことは無い。」

キッドは2年前のシャボンディ諸島でローを見た時から一目惚れし、ずっと片想いなのである。

それに対してローはキッドのことを敵視していた。

静かになったキッドに違和感を感じ視線を送ると、キッドはムスッと拗ねたような顔をしていた。

「はぁ…おいユースタス屋、俺はこれから医学書を買いに行く。来たけりゃ勝手にこい。」

仕方ない様子でローが言うと、顔をぱぁっと明るくして「まぁ、お前がこいって言うんなら仕方ねぇ。行ってやるよ!」と嬉しそうに言った。

ローとキッドは医学書を買いに大きめの本屋に行った。ローが見る本のコーナーには難しい文字がびっしりと書かれたような本ばかり置いてあった。

「…なぁ、お前こういうのばかり読んでんのか?」

「あぁ、そうだが。お前はこういうの苦手か?」

「べ、別に苦手じゃねぇ!」

「別に意地はらなくてもいいのに😏」

「はぁっ!?意地張ってねぇわ💢」

なんやかんやで仲のいいふたりだ。2人で買い物を満喫している時だった。雑魚が何十人も出てきて2人に襲いかかってきた。普段なら3秒も要らないような敵だったがローの様子がおかしかった。

「…はぁ、はぁ。」

「ああ?トラファルガー?」

「…いや、なんでもない。」

明らかに息が上がっているし、顔が赤い。キッドはあまり気にしないようにして、雑魚どもを片付けた。

だが、背後にいるはずのローが相手をしているはずの雑魚どもの悲鳴が聞こえなかった。「何してやがる!トラファルガー(‘-‘‪💢)」と振り返った時、キッドは息を飲んだ。

…ローが倒れている…?

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