叔母さんの部屋は基本的にワンルームだから、真ん中に麗に寝ててもらったらほとんどのところから見える。だから、
「ふっほ、ふっほ」
とか言いながら麗が手足をバタバタさせて一人で遊んでてくれる間とかに、お掃除ワイパーで部屋の掃除をする。
機嫌がいい時はそのままだいたい掃除できてしまうんだけど、途中で、
「ふえ……」
ってぐずる気配がしたら、
「は~い、麗、どうしたんですか~?」
飛んで戻って笑顔で声を掛ける。そしたらだいたい、落ち着いてくれる。構ってほしかったんだなって思う。
「麗が構ってほしがったら、掃除なんかほっといていいから構ってあげて。不安になってるんだから安心させてあげるのが一番だよ」
叔母さんの言うとおりだ。