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「….ー….ブ…..!」
なんだこの声。女の….声….?
「…..ワー…ブ…….!」
……ん…….?
「ナワーブっ!!!起きなさいよ!!」
はっ、と目を覚ました瞬間、ナワーブの目の前には機械技師・トレイシー
が居た、どうやら俺を起こしに来たらしい。
「あー…悪い悪い…すまねぇ…。」
俺はどうやら、悪い『夢』を見たようだ。
まだ起きていない頭を必死に起動させ、寝ぼけながらもトレイシーに
謝罪の言葉と、礼の言葉を言った。
「全く!!いつまで寝てるのっ!!!とっとと起きなよっ!!」
だが彼女は聞く耳を持たず、まだ怒る。
なんてめんどくさい女だ…….。お陰様で毎日毎日鼓膜が破れそうだ。
「分かったからそんなに怒鳴るなよ…鼓膜が死ぬ()」
面白半分でトレイシーに言ったら、
飽きれた。と言われ俺の部屋を出てった。頼むからもう来ないでくれ()
「はぁ……..。」
今俺が居る所はあの『戦場』ではない所。
だが、
ここ荘園では毎日のように繰り返されるゲーム、
サバイバルのような鬼ごっこが行われる。俺達はそのゲームの逃げる側、
『サバイバー』そしてそのサバイバーを狩る者、『ハンター』で別れ、
毎日命懸けのゲームを行う。命懸けと言っても、例え死んでも、
どんな酷い怪我でも、試合が終わった後には元どうりになるらしい。
だが、これだけは言える事がある。
このゲームは狂ってる。
だが….俺がこの荘園に来たのには理由がある….。
それは、過去に仲間を助けることが出来なかった俺が、
ここでは役に立てれると思ったから。そして、
あの罪を、
償えれるかも知れないと、思ったから___
___償い___
終わり。