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テラーノベル(Teller Novel)
そして彼は鏡に問う

そして彼は鏡に問う

「そして彼は鏡に問う」のメインビジュアル

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2,012

2023年11月22日

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注意事項

・この作品はwrwrd様の二次創作です。

・本人様とは関係ありません。

・検索避けに協力してください。

・キャラ崩壊注意です。

ワンクッション






















───────────

特になにも考えていない。

表せば、ロボットのような人間だと思う。

感情は、自分自身でも分からない。

悲しい。嬉しい。

全て俺は囚われている世界の中。

全て俺には鏡に反転された世界の中。

鏡よ。鏡。

俺は幸せになれるのでしょうか?















───────────

mb「ci、この書類の整理を頼む。」

ci「了解致しました。」

総統から書類を受け取り、彼は椅子に腰をかけた。

ホチキスを胸ポケットから取り出して、書類を、類事にひたすら分ける。

ぱちん、ぱちんとホチキスの音が響く。

面倒くさいなとか、お腹減ったなとか。

彼は文句1つ言うことは無い。


彼は、捨て子だった。

親は誰なのか。何処が生まれなのか。

そんなの誰一人知っている者は居ない。

そんな彼を保護したのが、このB国の総統だった。それから、今まで、ずっと育てられていた。

愛を受けたことは無い。全て〔躾〕に過ぎない。

彼はそんな事も知らずに、今日も総統の言いなりとなっている。


mb「ci、倉庫からこの機械を持ってきてくれ」


mb「ci、通信機の故障を直してくれ」


mb「ci、飲み物を注いでくれ」


度重なる命令に、彼はすんなりと動く。

彼は、何年間ものこの時間で、躾られたロボットなのだろう。





『敵襲!!敵襲!!』

ジリジリと警報音が鳴り響く。

彼は、総統の命令で書類を運んでいた。

初めて聞いたこの音に、耳を傾けていたものの、総統の命令では無いため、特に気にしたりはしなかった。

コツコツと、長い廊下を平然と歩く。

眼鏡に隠された瞳は、何処を捉えているのだろうか。


zm「動くな!!!!」

ガシリと身体を拘束される。

彼はハッとなって振り向こうとした。

その首に、ひやりと冷たい感触があり、見てみると、そこにはナイフが当てられていた。

zm「動いたらどうなるか…分かるな?」

ヒシヒシと圧力をかけられる。

…が、彼にはそんな事無意味なのだ。

ci「総統様の命令ですか?」

「我は、総統様に必要無くなったのですか?」

平然とそう尋ねる。

勿論、敵国の男はぽかんと呆然とした。

zm「…は、やから!!」

「総統室に連れてけ!!そうしないと切るぞ!!」

ナイフがじわっと首筋に触れ、血がたらりと垂れた。彼はそれを見て、呟いた。

ci「…総統様に従う者、あの御方の命令でこういう結末を歩むのならば、それも幸せに過ぎません。」

「だが、貴方様を存じません。何処のお方でありますか?」

zm「…お前、頭おかしいんか?」

どうも会話が成立しない彼に、疑問を覚えて、男は彼の首からナイフを離した。

ci「幹部様でしょうか?」

zm「…まあ、幹部っちゃ、幹部やけど、」

ci「そうでしたか、すみません。」

彼はぺこりと男に頭を下げて、1歩1歩進み始めた。男は、何が起きているのか理解出来ず、その場に留まっていた。

少し経ったところで彼は振り返った。

ci「総統室ならこちらです。」

zm「あ、おう!!」





コンコンコン。律儀にノックをして、扉を開ける。扉の前には大きな字で「総統室」と書いてあるのが見えた。

ここかと、男は銃を握り締めた。

ci「総統様、幹部様がお見えです。」

mb「あ?今はそれどころじゃ…」

zm「もらった!!」

パシュッと大きな銃声が響いた。

総統は横腹を抑えて、床に座り込んだ。

彼はと言うと、書類を棚に閉まっていた。

mb「はッ…てめぇ、!!」

zm「呑気な総統やなぁ~!!」

ケラケラと声を上げて笑う。

総統は掠れた声で叫んだ。

mb「お”い!!ciッ!!!!」

その声が響いた瞬間、今までの彼とはかけ離れたように、焦った彼がいた。

ci「は、はいッ!!」

mb「てめぇッ、裏切ったな!!」

「誰がお前をここまで育てた!!」

ci「そ、総統様です!!」

mb「てめぇはいつもぉッ!!」

ci「ひッ…す、すみません!!!!」

彼は頭でゴンと音を立てて土下座をした。

そんな状況を、男はぽかんと見ていた。

mb「このクソロボットが!!」

「用無し!!ゴミ!!消えろクズ!!!!!!」

怒声を上げていた総統も、等々力尽きて倒れた。


zm「…、だいじょぶそ?」

男は声をかけた。彼は土下座から元に戻らない。

ci「総統様総統様総統様…」

ゾワッと背筋が凍る。

完全に狂っているのではないか?

そう思い、男は通信機で仲間を呼んだ。





zm「コイツ…どうしよ?」

sho「敵なんやろ?殺れば?」

zm「で、でもさ…、なんか、」

そんなこんなで相談していると、彼は勢いよく男の足に飛びついた。

復讐かと思い、仲間は銃を彼に向けた。


ci「わ、我を殺してください!!!!」

「総統様と離れては…ッ、我、生きていけないのです!!!!」

ボロボロと涙を零して泣いている。

そんな彼はまるで操り人形のように惨めだ。

zm「いや、絶対殺さん」

ci「…ぇ、」

gr「……ふははははははは!!!!」

いきなり、男の仲間が大声を上げて笑い出した。

gr「お前、おもろいなあ!!気に入った!!」

彼をぐんと持ち上げ、帰るぞと一言。

皆は唖然としつつも、帰って行った。















──────────

gr「…ということで、ciだ!!」

grはニコニコと笑いながら彼の背中をべしべし叩いていた。

ci「…ぁ、え、?」

gr「まあ、独りだと心細いだろう」

「世話役…監視役をつけたい訳だが、」

grはぐるりと1周を見渡す。

そんな時、1人が手を挙げた。

ut「grちゃん!!僕にやらせて〜!!」

tn「お前は書類があるやろがい」

ut「えぇ〜!?別にええやんか〜…」

gr「…ひとまず、世話役はutに頼むゾ」

ut「やったあ〜!!ci、僕やで」

手を取って握手をする。

ciはオドオドしながらも握手に答えていた。

あとは監視役。


gr「私の意見だが、rbに任せたい。」

突然、自分の名が出るものだから、驚いた。

rb「…え?僕ですか?」

gr「ああ、出来るな?」

これは断れないやつですやん。

ヒシヒシと圧をかけられて、仕方なく頷く。

rb「ci、rbや。よろしく」

ci「ぁ…ぇ、は、ぃ、」


ciにGPSと盗聴器が着いているピアスを耳につける。橙色の丸い綺麗なピアスだ。

rb「よし…、じゃ、あとはut先生頼んだで」

ut「任せとけ!!」

ut先生に連れられて、ciは去っていった。

端末に表示されている橙色のマークがゆっくりと動いていて、マークをタップすれば、彼の声が流れた。

正常だな。












───────────

ut「ここがciの部屋や!!」

扉を開けて、彼に見せる。

彼はうんともすんとも言わない。

ut「君、どこ生まれなん?」

沈黙は苦手だ。適当に振りかけた。

ci「…存じません。捨て子ですので。」

ut「そーなんや、僕も元は捨て子やったわ」

ci「…そうなんですか、?」

ut「そー、桃太郎みたいな話やで」

「川に流されていた…というか、溺れてた所を、ここの総統様に救ってもらったんや」

君は?と尋ねる。

ci「…我も、そうです。」

「だから我は、総統様に尽くしていました。」

「あの御方の為ならば、死ぬのだって躊躇いません。あの御方の命令は、全て我の幸福なのです。」

ciはぽつぽつと言い放った。

なんだか切なくて胸が痛む。

確かに、俺も総統様に尽くしたい。

でも、死ねと言われたら、それは躊躇う。

だって、生きたいから。

欲で溢れた人間だと、自分でも思う。

痛いのは嫌い。面倒くさいのも嫌い。


ci「…あの御方は、最期我に怒っていた。」

「それはきっと、我が命令に従わなかったからでしょう。」

「でも、我にはその命令が何か分からなかったんです。」

「我は、あの御方に尽くせなかったということです。」

俯いたまま、震えた声でそう呟くci。

まあ、俺は他人の人生なんかどうでもいいんだが。


ut「その、我って一人称古いわ」

ci「…ぇ、?」

ut「僕!!ほら、言うてみ」

ci「ぼ、ぼく…、」

ut「そー」

ci「…ぼ、く、?」

何度も口に出して練習している。

なんだ、可愛いところもあるじゃないか。









──────────

ci「utさん…」

ciの自室にて、書類の仕方を教えていた時。

彼は俺の手を止めた。

ut「ん?」

ci「わ…じゃなくて、ぼく、書類ならやったこと、あります。」

ut「B国とW国じゃ、やり方がちょーっとちゃうねん」

ci「…そ、うなんですか。」

ut「おん、例えば内ゲバの時とかー…」

彼は真剣に聞いていて、うんうんと頷いている。真面目な後輩が出来て嬉しい。

shpくんが真面目じゃないと否定している訳では無いぞ。


ci「…、」

胸ポケットのメモ帳にひたすらメモを取っている。こんな真面目な子、そうそういないぞ。

ut「…ってこと、おけ?」

ci「はい。」

すらすりと書類を言われた通りに書く。

カリカリとペンと紙の擦れる音が耳をくすぐった。


時計を見る。時刻は9時。

そろそろ夜食だといい、ciを連れて食堂に向かう。


ut「ciは何が好き?」

ci「…食べれるのなら、何でも好きです。」

ut「へえ、僕とは真逆や」

ci「…強いて言えば、ペペロンチーノが大好きです。」

ut「ほぉん?頼んでみっか。」

ci「いえ、迷惑ですよ。」

ut「んなことないに?osちゃんとか、めっちゃ美味いもん作ってくれるんちゃう?」

ci「…楽しみにしてますね。」

ut「おう!!」

肩に腕を回して、廊下を歩く。

後ろから大きな声と共に、knがやってきた。

kn「ういーす!!ut先生に、ci!!」

ci「おわッ!?」

kn「おっと…すまん!!」

人間味のある声と表情を出した彼に目を向ける。もっと、そんな彼がみたいと、心の中で呟く。

ut「knぁ…はらへったよぉぉ、」

kn「せやね〜、ciも腹減ったやろ?」

ci「…まぁ、多少は空いてます。」

ut「俺、腹と背中がくっつきそうや〜…」

kn「それは大変やな!!あーっはっはっは!!!!」

knはくっくっと笑いながら去っていった。

くるりと横を見るとciがこちらを見ていた。

ut「ん?どうした?」

ci「お、おれ…?」

ut「ん?…ああ、」

「一人称は、僕の他にも俺っちゅーのがある」

「まっ、ちょっと偉い子ぶってただけや」

本音は、俺が1番心地よい一人称。

僕 の方が偉い子っぽくない?

知らんけど。

ci「おれ…おれ…、」

ut「ふふっ、オレオレ詐欺みたいやな」

ci「…?」

皆の姿と、美味しそうな香りが近付いてきた。

俺の隣にciを座らせて、手を合わせる。

ut「いただきます」

ci「ぁ…いただき、ます。」


ut「うまっ!!!!」

「やっぱtnは才能あるな…?」

tn「まあな、シチューは得意やねん」

今日の飯担当のtnがふふんと鼻で笑った。

じゃがいもがふかふかと浮かぶシチュー。

舌がやけどしないように気をつけて食べている。

そんな時。


ci「はふッ…、」

隣から、以下にも熱そうな声が聞こえた。

ut「やけどした?」

ci「ぁ、いえッ…」

眼鏡がふんわりと曇っている。

そのせいで表情が伺えない。

gr「ん。美味いだろう。私の好物でもあるゾ。」

総統様が立ち上がって、ciの眼鏡を拭いた。

綺麗な橙色の瞳が輝いていた。

ci「美味しいです。こんなにも暖かい料理は初めてです。」

平然としているようにも見えたが、ciは身体が少し動いていた。例えば、リズムに乗っているかのように。

嬉しいのだろう。暖かい料理を食べれて。

ciがどんな生活を送ってきたのかは知らない。

でも、確実に今の方が幸せじゃない?

ciが自分で理解するまで、俺はお前を引っ張ってやるよ。














ごめんなさい方向性失った🐮

中途半端だけど切ります😭

思いついたら続き書きます(多分書けない)

まっ…じで最近スランプなので、最後まで物語が書けないンゴ

そして彼は鏡に問う

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2,012

コメント

14

ユーザー

ん!?!?ぎゃんかわじゃんか!!!!!楽しんでるの好き😭😭😭もっと幸せになってくれ!!

ユーザー

えぇー好きすぎますって!こういう違う国にいたのに~って言うやつも大好きなんですよォ!

ユーザー

寝てました😭😭😭 ciくんが僕、俺って練習してるの可愛い🫶 tnさんのシチューは絶対おいしいですね笑 新旧詐欺師尊すぎますね…🫶🫶🫶

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