3年間通い詰めて桜が花開く頃。最後の先生との勉強だったその時は勉強に身が入らずに一つの事しか考えれなかった__
勉強が終わる時間。
「先生、あの_____」
「そうだ、聞いて聞いて!私さ…」
魅せられた左手には、先生の眼と同じくらいの輝きを放つひとつの輪が薬指に嵌められていた。僕の表情は輪とは対照的に暗くなっていっていたのか。それは分からない
「いやー、君には最初に言いたかったんだ!」
そんなこと、言わないでよ…
「それで、何か言いかけてたよね、なになに?」
そんなこと、言えるわけないじゃないですか。「いや、何も無いです…!」
明るく言えていましたか。先生。僕はあなたの___…を目の当たりにしました。
やっぱり、貴女の左手の幸せには敵いません、叶いません…
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あるまの語彙力くれ