魔法陣から出て来たのは…カルエゴ卿の上半身

2人は訳が分からない様だったが少しして分かった様だった

カルエゴ卿のはぁぁぁぁ！？？という声が響いた

カルエゴ「何だこれはッ

一体何をした貴様ァッ！？」

入間「いやぼっ僕にもさっぱり…！！」

カルエゴ「とにかく止めろッ

今すぐ召喚を止めるのだッ！」

入間「はっはい！！」

入間はカルエゴ卿の脚を引っ張る

カルエゴ「ぐぅおぁぁぁぁあ

ちぎれるちぎれるッ

馬鹿モノッ！！

こういう時は押すものだッ！！」

入間「すっすいません！！」

入間はカルエゴ卿の脚を押そうとした

私は面白い予感がしカルエゴ卿の頭を持ち上げる

カルエゴ「！辞めろ貴様ッ

そして違うッ！！こちらへ来て私を下へ押…すッ」

入間「あっ」

カルエゴ卿が魔法陣から出て来た

カルエゴ「しまっ」

ボフンッ，と辺りは煙で包まれる

入間「わッ

ゲホッ，なっせっせんせ…」

煙が晴れると其処には可愛らしい生き物が浮いていた

『これはこれは…可愛らしい姿になられましたねカルエゴ卿？』

私の其の言葉を聴いて自分の躰を確認した

するとファッと落ちる

入間「先生ーッ！！」

私は人形をアズに預けてカルエゴ卿を床に落ちる一歩手前で受け取る

おお，ふわふわだ

モフエゴ先生だな

私はもふもふもふ，とカルエゴ卿をもふる

入間「せっ先生大丈夫ですか！？

というか先生なんですかッ！？」

『この目付きは間違い無くカルエゴ卿だな』

カルエゴ「…バカな

こんな…こんな…」

アズ「いっ入間様」

アズは心配そうに入間に近付いた

入間「あっアズ君！大変なことに…」

するとアズは涙を流した

何故？？？

アズ「感服致しましたッ！！」

入間「何がッ！？？」

アズ「まさか“カルエゴ卿を使い魔にして”しまわれるとは…ッ」

「あっ悪魔が悪魔を召喚ッ！？」

「そんなっ前代未聞だぞッ！？」

不味いな…何とか誤解を解かなければ…

アズ「やはり内心ではカルエゴ卿の態度にお怒りだったのですね！

素晴らしい見せしめです！！」

入間「ちがうちがうちがう！！」

『あれは事故だ』

カルエゴ「（ありえぬ…ッ

この…この私が使い魔など…ッ）

ふッふざけるな貴様ぁああッ

今すぐ契約を解除しろッ」

カルエゴ卿は入間に攻撃をしようとする

私は逃さまいとカルエゴ卿をガッチリ掴む

カルエゴ「さもなくぶぇああああぁ！！」

カルエゴ卿に処罰（しつけ）が下る

『何故私までぇぇぇぇぇぇぇ！？』

京極「くくっ」

カルエゴ卿を捕まえていた私も巻き添えで処罰（しつけ）が下された

思わずカルエゴ卿を離す

取り敢えず京極は死ね

入間「先生ーッ！！！お姉ちゃんーッ！！！」

『い，異能力…Another エピソードS…

き…君死給勿…2連』

私とカルエゴ卿の周りに蝶が浮かぶ

『ふぅ…死ぬかと思った』

あ，使い魔召喚しなければ

私はアズから人形を受け取り羊皮紙を持ち血で丸を描き蝋燭にくべる

そういえば私も恐らく魔力が無い…

またカルエゴ卿が出て来るのだろうか

そして出て来た使い魔は…京極だった

遮光眼鏡（サングラス）をとって目を擦り2度身する

そして其れが現実だと知る

取り敢えず出て来た言葉は

『死ね京極』

京極「老人は大切にするものじゃよ鳴君

儂はか弱い爺じゃぞ？」

『黙れ

人に殺しを促す奴がか弱いだと？

寝言も休み休み云え』

京極「また儂を殺すか？鳴君」

『お前はもう死んでいる

大人しく私の狗になると良い，京極』

ﾊﾞﾁﾊﾞﾁと私と京極の間に火花が飛ぶ

使い魔召喚は私で最後だった為解散となった

私達は理事長室へ向かう

サリバン「いや〜ほんと悪魔を召喚なんて前代未聞だよぉ

解除？ムリムリ！がっつり1年契約の儀式だし！

ムリに解除したら多分君ら死ぬよ」

『なッ！！』

京極「少なくとも鳴君に1年は嫌がらせが出来るのぉ」

『チッ…』

契約解除は不可能

カルエゴ卿はショックから自宅で寝込む

私達の位階（ランク）は測定不能になった

何故私まで？

まぁ，入間の悪名は轟いてしまったが

入間「（こんな筈じゃ…）」

鈴木入間（14），綾辻鳴（25）

登校初日

“使い魔”獲得