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テラーノベル(Teller Novel)
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…・――――…


「どうやら、上手くいったようね?」

ふぅと安堵の溜め息をする遥。


「そうね、良かったわ!」


小さい拍手で二人の姿を陰から見送る蘭子と遥の姿があった。


「ちょっと。今、蒼、こっち向かなかった?睨んでなかった!?」


辺りは暗くなっているため、この距離からでは表情までよく見えない。


「あいつ、きっと気付いている。私たちの作戦。でも結果的に良かったんだから、感謝してほしいわよね?」


弟に感謝してほしいと姉は「フン」と鼻息を鳴らす。


「良かったわ。先輩として、元師匠として、蒼のあんな幸せそうな姿見たの初めてよ」

蘭子は目が潤んでいるようだった。


「そう。私も。あんな弟の顔見たの、子どもの時以来かも。相手が桜だから応援したんだけどね」


腕を組み、二人は蒼と桜が見えなくなるまで見送った。


「このまま幸せになってほしいわ」

「そうね」


二人は願うようにそう呟いた。


…・――――…

綺麗なオネエ?さんは好きですか?

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