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思い出したくもない、あの日々の記憶だ_____
Na視点
Na「ねぇねぇみんな〜!!!文化祭の用意しよ〜!!」
Mob「おう!!やろやろー!」
Mob「またNakamu仕切ってるよ…((ヒソヒソ」
Mob「ね、恥ずかし((ヒソ」
Na「……………」
このときはまだ良かったんだ。
一部の人からしか嫌な目で見られなかったから。
でも高校に入って…
Mob「Nakamu〜!今日遊べる?」
Na「ごめーん!!今日は無理!」
Mob「りょ〜」
「友達やってやってんのに…生意気だな((ボソッ」
Na「ッッ………」
友達が増えて、大切な人も、増えた。
けど、その分陰口や悪口を言われることも、増えた。
中学の時から、俺に本当に好意を持って察してくれる奴なんて、いなかった。
__きっと彼奴等だって、同じだ。
クラス替えのタイミングで、髪型も、性格も、変えた。
前のように為りたくないから、自分を抑えて、余計な会話もしないようにした。
告白されて、初めて付き合った。……好きってわけじゃ、なかったけど。
名前も知らない、淑やかな女子だった。
ある日、疲れていた俺は自分を抑えて話すのを忘れていた。
Na「ーーーーーーー!!ーー?」
Mob「ーー…?……ーー」
Na「wwーーーーーーーーー!?ーーー!」
Mob「…ーー……ごめんなさい」
Na「?」
Mob「会話のスピードが早い人とは話せないんです…別れてください」
Na「え……」
Mob「私は無理です……ッごめんなさいポロッ」
振られて、ふと思った。
“俺は自分のままでいちゃいけないんだな____”
高校は、居心地が悪くなって、変えた。
唯一心配してくれた5人も、置いて。
転校先では、誰とも関わらないように、話さないように、気をつけ続けた。
陰口や悪口は、嘘みたいになくなった。
でも、日々を機械的に過ごすように、なった。
“楽しい”という感情を忘れてしまうほど、毎日は空白だった。
大学に入って、あの5人と再会した。
そいつ等は、あまりに変わり果ててしまった俺を見ても関わってくれた。
Na「なんで俺に構うの……?」
Kn「分かんないの?大事だからだよ」
Sha「俺等はそんな簡単には離れねぇよ?」
Sm「友達の心配をしたらいけないのか」
Br「僕たちはなかむを見捨てたりなんてしないよ」
Ki「独りで抱え込んでもなんにもならないだろ?」
Na「ッ…………」
俺は、久しぶりに安心して、嬉しいと感じられて。
楽しくて。
だから。
また、キャラを変えた。
今度は、誰にでも好かれるような、明るくて無邪気な、“Nakamu”に。
毎日が、楽しかった。
でも、空白な心は、埋まらなくて。
きっと彼奴等は今、本当の“俺”が見えた、と思っている。
俺にとっては、全てが嘘だ…偽りだ。
“本当の自分”なんて、はるか昔から失っている。
自分でもわからないんだ。
この感情が自分自身のものなのか、創り出されたものなのか。
俺の心は、機械では無くなった。
でも、俺の心は、いつも雨が降っている。
雨が止む気配もなく、昔は見えていた星空も観えなくなった。
誰も俺に傘を指してはくれない。
今までも_____……これからも。
俺のことを、底の無い暗闇から救い出してくれる人なんて、居ない。
きっと俺の傷は、スマイルを亡くしたきんときよりも、深い。
唯一偽りの日々を繋ぎ止めてくれたしゃけも失って___
…いっそ、死んでしまいたい。
けど俺は、狡いから。
誰かに寄生しないと、生きていけないから。
独りじゃ、死ねないんだよ。
死にたくないんだよ。
Na「おはよ〜!!!」
だから今日も、“Nakamu”を創る。