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─放課後
「……」
あーまずい。
放課後空いてる?とは言われたけど、集合場所聞いてない…
……教室で待ってりゃ…来るかな?
「あ、白髪くん白髪くん、こっち来て〜」
……
「うん、分かった」
─トイレ
「…」
或叶くんと純也が待っていた。
「良かったー、ちゃんと来てくれて!」
そう言って純也は、水の入ったバケツを持って近寄ってきた。
そして、目の前まで来ると、そのバケツを─
「純也」
或叶くんが純也のことを呼んだ
「……ん?」
純也は一瞬、僕を睨むように僕を見ると、或叶くんの方に振り返った。
「あのさ、何でこんなこと…」
「え?そんなこと、いちいち聞かないでよ〜」
ビシャッ
「っ!」
純也は、バケツの水を思いっきり僕にぶっかけた。
「あ……」
「或叶〜見てよ、正面から水かけようとしたのに、逃げる素振りもしなかったんだよ〜?馬鹿だよね〜」
純也は、ケラケラ笑いながら僕を指差している。
「…あ、あはは」
或叶くんは、純也と僕をチラチラ見ながらどこか苦しそうに笑った。
「…っ」
…?或叶くん、どうかしたのかな…?
或叶くんは、頭を抑えて俯いていた。
「或叶く─」
「はぁ…はぁ…なんなんだよ…コレ…っ」
或叶くんは急に、息を荒くしてブツブツと何か喋り出した。
「お前が来てから…だ…っ…おかしいだろ…」
「…或叶、どうかした?」
「…お前の…せいだっ!」
「っ」
…え。
なんで…何…どうして…或叶くん…
或叶くんは、両手でしっかりと、僕の首を絞めていた。
「或叶!?…ははっ、いーじゃん!やっちゃえやっちゃえ〜」
……
……
怒ってるのか、苦しんでいるのか、何とも言えない目で僕を睨む或叶くん。
そんな君を見て、僕はいつものように、
「あはっ」
乾いた笑いを飛ばした。