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ー注意ー
・ご本人様と関係ありません。
・腐注意。
・キャラ崩壊注意。
・srhbです。
・『きみが愛おしい!』と同軸の話
・hbr視点
『きみが大好き!』
hb視点
太陽がきらきらと輝いている。
青空が綺麗だ。
そんな空の下、サッカーボールを追いかけている。
楽しい。きっと、今の俺はニコニコと笑っている。
ふと、自分の校舎を見上げると、見慣れた赤色のパーカーが見えた。
あ、せらおだ。
せらおもこっちに気づいたのか、目が合った。
手を振れば、せらおもさりげなく手を振り返してくれた。
頬が熱くなる。
せらおは授業に戻ったが、俺はまだ校舎を見上げていた。
「ひばー!授業終わるって!」
奏斗に呼ばれて走り出す。
俺の料理を美味しそうに食べる姿も、
俺を見るときの優しい瞳も、
みんなと喋るときの楽しそうな声も、
全部大好き。
やっぱり、俺は君が大好きみたいだ。
「ひば、セラのこと見てたでしょ!」
「は!?っ何で知ってんだよ!!」
体育が終わって着替えているとき。
唐突に奏斗から言われた言葉。俺は思わず大声を出して驚いてしまった。
「だぁって、試合が終わってもずっと校舎見てんだもん。何見てんのかなって思ったら、丁度セラの教室だったし。」
つらつらと並べられる知っていた理由を聞いていると、顔から火が出そうである。
多分、俺顔真っ赤だ。
恥ずかしがる俺の様子を見て、
奏斗は呆れたように喋りだした。
「そんなにセラのこと好きなんだったら、告白すりゃ良いじゃん。
す、き、で、す、って。」
「そんな簡単に言われても困るって……」
「ひばは考えすぎ。そんな告白だけでセラが離れる訳ないじゃん。」
「ほら、もう行くよ。授業遅れちゃうからね。」
そう言って奏斗は更衣室から出ていった。
俺は奏斗が出ていってからも、しばらくせらおとのことを考えていた。
す、き、で、す、とたったの4文字で簡単に伝えられる愛の告白。
でも俺にとっては簡単ではない。
だって、伝えたとして、
失敗したらどうなるんだ。
変にギクシャクして避けられたりしたら俺は泣いてしまう。
いつも近くにいる人が、段々と遠くへ行ってしまうから。
やっぱり、この気持ちは心の中だけに留めた方が良いんだ。
でも、せらおの姿が脳裏から離れない。
あぁ、やっぱり、俺はせらおが、
大好きなんだ。
「……せらお、どした?」
「んー?何でもないよ。」
放課後、俺はいつものように教室で2人っきりで話していた。
奏斗とアキラは生徒会の用事があるらしく、授業が終わると忙しそうに教室から出ていった。
生徒会室には基本関係者以外は入れない。
俺らも入りたいのだが、入ったら
担任の先生からお説教を長々とされるに違いない。
それだけはごめんだ。
今日あったことをお互いに話していると、
突然せらおが俺を見て、
「雲雀は可愛いねぇ。」
と言った。
「は!?っな、か、かわっ……!?」
脳の思考回路が停止する。
ぼんっと顔が赤くなった。
考えてみてほしい。自分の好きな人から
可愛いと言われる状況を。
うまく理解することができない。
今だに俺はパニック状態だった。
あたふたとしていると、隣のせらおが静かなことに気づいた。
あれ、どうしたんだろ。
そう思っているとせらおの綺麗な目と目が合った。
せらおは覚悟を決めたように言った。
「雲雀、大事な話、しても良い?」