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テラーノベル(Teller Novel)
ウタのお姉ちゃん

ウタのお姉ちゃん

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11

ありがとう。

♥

600

2022年11月06日

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②ウタとシャンクスにとってBADEND、オトにとってHAPPYEND





『….すまねぇな、もう時間切れだ…お前らとの話、楽しかったぜ』

じゃあな


「待っ…オト!!」

『……….は?なんで、消えないんだ…』

ありがとう。キョク、もういいよ

『あー…歌姫、赤髪、麦わら、良かったなヒーローは遅れてやってくるってやつだ』

「え?」

『……ウタ、シャンクス、ルフィ』

「「「 !!!! 」」」

『久しぶり、12年もたったかな?ウタとシャンクスは』

「オト…ごめん、ごめんね!!!」

「すまない、俺は…オトに……」

『大丈夫。何も言わなくていいよ、全部分かってる』

「オト、お願いだ戻ってきてくれ…」

『ごめんね、それは出来ないの。記憶をなくしたらそんなのわたしじゃない』

「オト….」

『おいで、ムジカ』

「ゥン、ゴメンナサィ。僕ズットオトト一緒ニイタカッタカラ」

「大丈夫だ、お前の気持ちはよく分かる」

『…ウタ、私はこの世界を解除できない。だから、一緒に歌おう…?』

「………..うんッ」


『ウタ、準備はいい?』

「もちろん、そっちこそ準備はいい?オト!」

「『 歌う曲はもちろん!アレしかないね』」

画像

『ふふ、随分上手になったね?ウタ』

「それを言うならオトも!!久しぶりの演奏聞けてよかった!!」

「オト、ウタ、お前たちは自慢の娘だ」

「しししっ!俺はぜってぇウタとオトがいれば最高だって思ってたからな!!」

『まだまだいくよ、ウタ!』

「うん、いくよオト!」

画像

『わたしは、ウタと2人で最強だから』

「2人で最強!」


__新時代

__私は最強

__逆光

__ウタカタララバイ

__世界のつづき

__風のゆくえ


嗚呼、楽しいな。ずっと一緒に歌いたい。ずっと一緒に居たかった。もっともっとウタやシャンクス、赤髪海賊団のみんなと暮らしたかった。わたしの演奏を聞いてもらいたかった。でも、もう会えないから。

ずっとずっとずっとずっと!!心の奥深くに閉まってあった言葉があるの。






『ウタ、シャンクス。わたし本当はね?

ウタもシャンクスも赤髪海賊団のみんなも、

だいだいだーい嫌いッだったんだよ?』



「え…….」

「オト…?」

「オト!お前何言って…!!」

『ふふっ、間抜けなお顔♥なーんにも知らなかったもんね

わたし、昔からみんなのこと大嫌いだったんだぁ。』

「どうして、…オト」

『どうして?どうしてって言われてもなぁ、ウタの事が気に食わなかった?

嫉妬してた?羨ましかった?そーいうのじゃないかな?』

「オト、すまない。俺たちがオトを…..」

『そう!!全部みんなのせい。誰もわたしのことなんて気にかけてくれなかった』

「オトッ!!!」

『大丈夫だよ、ルフィは大好き。わたしを心の底から褒めてくれたよね?嬉しかった』

「なんで、お前が…ずっとそんなこと…!!」

『…….心の奥底にこの感情は閉まってたの。だって、その言葉を言えばみんなが傷つくでしょ?

でも、今は何も感じない。思えばキョクが負の感情を制御してくれてたのかな。

キョクは居なくなっちゃったから、感情が爆発しちゃった。』

「キョクが、居なくなった…?」

『 “オトの身体” が夢世界を開いているとき現実に行ってはいけない、

でもそれをキョクは破った。だから代価を支払ったの、自身の人格と力をね』

「そんな….」

『んー!心がスッキリしちゃった。ねぇ、ウタ』

「なに…?」

『子供のとき…思わなかったの?わたしとの違い』

「そ、れは…」

『気づいてたよね?だけど見て見ぬふりをした。それに気づいてしまえば

シャンクスたちがわたしに構うと思って』

「ごめん…なさい。オト、ごめんね。ごめんね…」

『別に謝罪を要求してるわけじゃないよ?でも傷ついた、わたしたち双子なのに。

ウタが言ってくれたでしょ?2人で最強の相棒だって。』

「うん…」

『ウタ、大嫌い。….でもそれと同じくらい大好き』


これは、ありのままのわたしの考え。ウタのことが憎かった、羨ましかった、嫉妬してた、でもわたしはウタのお姉ちゃんで、双子の片割れで、相棒だった。好奇心が強く駆け回りながら可愛い笑顔を見せるウタを見るたびに、自分がどれだけ醜いか分かった。わたしは、ウタの事が大好きで、大嫌い。

だから、わたしが居なくても、ウタが生きていけるように…『ウタなんか大嫌い。』


『シャンクスはわたしのことどう思ってる?』

「大切な娘だ」

『その大切な娘にシャンクスは何をしたの?』

「愛してやれなかった….いや、愛していた。だが、俺は…」

『….どうしてウタとわたしは違ったの?』

「オトは大人びていて、しっかりしていて、俺たちが側に居なくても大丈夫だと思っていた」

『そうだよね?でも、それにわたしは傷ついた。同じ双子なのに、

同じ顔なのに、同じ声質なのに。違うのは性格だけ』

「すまない、俺たちはオトを何度も苦しめた」

『ウタは大好きで大嫌い。でもシャンクスのことは嫌いだよ

ウタとの対応の違いを感じるたび苦しかった、寂しかった、逃げ出したかった』

「すまない….本当に酷いことをした」

『ねぇ、シャンクス….わたしはシャンクスの自慢になれたかな』

「あぁ…オトは自慢の娘だ」

『そっか。』


シャンクスのことが嫌い。ウタよりも。ウタを撫でるその大きな手が大好きだった、羨ましかった。大きくて立派なその背中が憧れだった。赤髪海賊団の大頭で、みんなをまとめるリーダーで、わたしもなってみたかった。普段は子供っぽくおちゃらけてるけど、戦闘になると顔が変わって船長っぽくなるその顔が好きだった。わたしはシャンクスのことを尊敬してて、大好きで、大事な家族だった。だから、だから。余計に傷ついた。ウタを撫でるその大きな手をわたしにもしてほしかった。その大きな背中に追いつきたかった。ウタと同じように褒めて「自慢の娘だ」って言って、頭を撫でて欲しかった。

__ウタ、お前は自慢の娘だ。

__ウタ!よくやったな!!!

__さすが俺たちの娘だ

__赤髪海賊団の音楽家の誕生だァ!!

どうして、わたしには言ってくれないの….



『ルフィの夢は海賊王になることだよね?』

「あァ!!俺は海賊王になる男だ!!!」

『ふふ、頑張ってね。応援してる』

「おうッ!待ってろ!!」

『ルフィ…ありがとう。』

「…?俺なんかやったかぁ?」

『やってるよ、色んな人を救ってる。わたしはルフィが世界を変える男だって信じてる』


ルフィの「凄い」って言葉が生きる希望になった。わたしの演奏は凄いんだって!言ってくれた。だからわたしは世界一の演奏家になってみんなを幸せにしようという思いが出来た。わたしが立派な演奏家になれたのはルフィのおかげ。感謝してもしきれないよ。ありがとう、ルフィ。


『ウタ、シャンクス、ルフィ…そろそろ時間だよ』

「待っ…て、置いてかないで、オトっ!!」

「俺はオトに何もしてやれなかった….」

「あたしのせいでオトが…あたしがいたからッ」

『………….』

ウタ!シャンクス!だーいきらいっ(*´∀`*)

画像

「「 オトッ!!! 」」


















「あ…あぁぁぁぁぁ。あたしが、あたしのせいで….ごめんなさいごめんなさい。」

「俺、が………………..」←号泣してる




嗚呼、ありがとう神様。これでHAPPYEND、そうでしょう?

思いも伝えられた、みんなを幸せにできた。ありがとう、わたしのハッピースターライフ

『これで…めでたしめでたし♪』



②ウタとシャンクスにとってBADEND、オトにとってHAPPYENDでした!

次は④両方BADENDです!

お楽しみに´ω`*

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コメント

8

ユーザー

涙腺が抑えられず涙がでました! 感動✨主さんのストーリーの説明が上手なのでストーリが分かりやすかったので余計に涙が😭とにかく最高でした!!お疲れ様です

ユーザー

マジでもう泣ける(՞߹ - ߹՞)最高ですもうやばい(語彙力がないけど許して)

ユーザー

やばい。神作品

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