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「、、、このクラスの副担任になる。シグマだ
一緒にいる機会は少ないだろうがよろしく頼む」
僕はしてはいけないことをしてしまった、そう先生に恋してしまったのだ
所謂ひとめぼれって奴?って、乙女か!!
どうしよう、胸がどきどきして止まない、、、授業受けられるかな、
「ゴーゴリさん」
「わああああ!!!!」
随分と夢中になっていた為いきなり話しかけられ、びっくりして転びそうになってしまった
そんな僕をフョードル君は珍しい生き物を見るような珍妙な目で見つめていた
恥ずかしい
「今日の執行部の…………」
彼が要件を言いかけた時、後ろから来た男子生徒に水筒の中身をかけられてしまったのだ
僕にも少しかかってしまったが、びしょ濡れの彼にハンカチーフを貸そうとするとクラスメイトにハンカチーフを奪われ代わりに彼にはボロボロになり黝ずんだ雑巾が与えられた
「きったねぇな!!早く拭けよ!!」
「辞めなよ、そんなの酷いよ、」
前々からずっと思っていたなかなか言えなかった事を言うが、彼らには届かず身体を殴られてしまいよろける
不味い、足元にはお茶がぶちまけてあるからこれじゃ滑って頭を打つ、と必死に頭を抱えるが身体に衝撃が走ることはなく不思議に思い目を開けるとシグマ先生がいた
「大丈夫か、?怪我はないか?
おい、お前らどんな事情があろうとも他人を苛める事は許されない!!
他人の人生を壊すということは人殺しと同義だぞ!!!!」
真剣な顔で怒鳴る彼につまらない、と彼らは出ていって
ヒョードル君は保健室に行って制服を貸し出して貰うことになってつまり、教室には先生と二人きり
「先生、ありがとう、ございます」
今までの先生はずっとなかったことにした、目を背けたのだ
けど先生は向き合ってくれた、それが何よりもうれしい
「別に良い。それより細かい事でもいいから困ったことがあれば何時でも言ってくれ」
それだけ言い残し彼は去っていった
やっぱり、優しいな、少し心が和む気がするのは気のせいだと思いたい
「よし、録音できたな」
空き教室へと来たシグマは胸ポケットのボールペンに仕掛けられたボイスレコーダーを止めた
その様子を一つの影が見ていた
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